3歳半になる娘は、歯が生えてきた時から前歯4本だけが他の歯とちょっと違いました。

 

・明らかに黄色い

・歯が小さめ

・ツルツルしていない(くぼみがある)

 

生えて来た時からエナメル質がほとんどなく、これを「エナメル質の形成不全」というそうです。

 

 

私の周りには、エナメル質形成不全の子がいなかったので、すごくまれな事なのかもしれないと、落ち込んだ時もあったのですが、今お世話になっている小児歯科の先生いわく

 

 

「全然、珍しくない。いくらでもある。」

 

 

(落ち込む私の事を思って言ってくれた言葉かもしれませんが…)

 

 

なぜ子供の歯がエナメル質の形成不全になってしまうのか?

 

 

ハッキリとした原因はわからないという事なのですが、

 

「遺伝性」

「妊娠中の栄養不足」

「妊娠中のホルモン異常」

「早産」

 

などが影響している可能性があるとの事。

 

 

エナメル質の形成不全で、エナメル質のない乳歯は「欠けやすい」「虫歯になりやすい」「虫歯になると進行が早い」、

さらには黄色くてちょっと小さめでツルツルしていない歯なので、見た目も気になります…。

 

 

歌ったり踊ったりが大好きな娘で、よく笑う子なので、なおさら可哀想に思います。

 

 

よりによって目立つ前歯4本…。

 

 

娘がお腹の中にいる時に何かしらの影響で、エナメル質の形成不全になってしまったのだとしたら、本当に申し訳ないと思い、何度も自分をせめました。

 

 

虫歯になりやすい歯を虫歯にしてはいけないと、虫歯ができにくくなる歯磨き粉の「ブリアン」をネットで購入して仕上げ磨きしたり、

虫歯の発生や進行を予防するスプレータイプのフッ素を使ったり、できる限りの事はしてきたつもりです。

 

 

普段、孫に甘いお義父さんお義母さんと一緒に過ごし、炭酸やお菓子が大好きな甥と姪が遊び相手という環境の中で、ジュースを避ける事は難しいのですが、与える時は8:2(水8:ジュース2)くらいの割合で与えていました。

 

 

幸いにも、飴やチョコは好きではなく、ご飯やせんべいが好きな娘なので、その点は救われ、せんべいを食べた後もできるだけ水かお茶でグチュグチュさせていました。

 

 

一時的に改善してきたように見えていたのですが、結果的に虫歯になり、どんどん進行して歯が溶け始めて歯の形が変わって、見た目には黒っぽくなっていなくても中で虫歯が進み、ついに神経まで到達…。

 

 

私も経験があるのですが、大人が虫歯で神経をやられた時に、泣きたくなるくらい痛みを伴うのですが、子供の場合はそれほどでもないようで、機嫌が悪い程度の様子で終わる子が多いんだとか。

 

 

それゆえに、表面上には見えずに中で虫歯が神経に到達しているなんて思ってもいませんでした。

 

 

本当に可哀想な事をしてしまいました。

 

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子供の歯で悩みができた時、同じくらい悩むのが「どこの小児歯科に行くか。」

 

 

1歳半健診の時に、娘の前歯4本がエナメル質形成不全だと診断してくださった先生の病院で…とも考えたのですが、すごく嫌そうに診察していた様子や、診断が終わった後に

 

 

「すぐに虫歯になるから、歯医者さんに相談した方がいいよ」

 

 

と言われた事に、なんとも言えないモヤモヤが。

 

 

あなたは歯医者さんじゃないのか?と。苦笑

 

 

恐らく、かかりつけがあればそちらの歯医者さんに相談を…という事だとは思うのですが、なんだかガッカリしました。

 

 

結局、周りの先輩ママたちの話を聞いたり、ネットのクチコミを見まくり、候補の小児歯科を絞ったのですが

 

 

「治療技術は地域ナンバーワンの歯科」

「歯医者嫌いでも大丈夫な歯科」

「最新の設備でレーザー治療だから痛くない歯科」

「キッズルームと子供向けの個室治療室を完備の歯科」

「先生が優しい歯科」

 

 

どれも魅力的なクチコミばかりで、どれを優先したら良いのかわからずに最終的な決断ができずにいました。

 

 

恐らく、娘は治療中に泣き叫んで周りの皆さんに迷惑をかけてしまうだろうと思ったので、

 

「キッズルームと子供向けの個室治療室を完備の歯科」

 

を第一候補にして、慣らしもかねて連れて行ったのですが、キッズルームが充実し過ぎていて、「まだ遊んでいたい!」「中に入りたくない!」と、個室治療室に入る前から手こずってしまいました。

 

 

泣きながらもなんとか診察と軽い治療をしてもらえたものの、とても深刻そうに抜歯や義歯の話を検討するように先生に言われ、動揺してしまいました。

 

 

こんなに小さいうちから抜歯?!

ましてや義歯?!

 

 

娘の歯の事を考えれば、それが適当な判断だったのかもしれませんが、なんとか乳歯が自然に抜けるまで、無理に抜かずに維持する方法はないかを相談しました。

 

(虫歯にしてしまった親の私が言うのもおこがましいのですが…)

 

 

でも「歯の見た目」や「永久歯への影響」を考えると、抜歯と義歯も頭に入れた方がいい、今かわいそうだと思うなら、もう少し大きくなってからでもいい、そんな話をされてショックを受けながら帰ってきました。

 

 

こちらの歯科のクチコミには他にも

 

「治療技術が優れている」

「痛くない」

「義歯が他より安い」

 

など、大人目線でのコメントが書いてあり、クチコミ評価が高い歯科。

 

 

クチコミ評価は高い(星が多い)けれど、納得できないまま通い続けるのはどうなんだろう…。

 

 

治療技術が高い歯科でこの見解なら、他の歯科ではもっと大変な事になるのだろうか…。

 

 

結局、また振り出しに戻って「どの歯科にするか」を考えてしまいました。

 

 

 

そんな時、遊びに来た小学3年生の甥が

 

 

「見て。歯グラグラしてたから歯医者さんで抜いてもらった。ここの虫歯も治してもらったんだけど、痛くなかった。」

 

 

と私に口の中を見せてきて驚きました。

 

 

何が驚いたかというと、この甥はとってもビビりで怖がりで慎重派で人見知りなんです。

 

 

そんな甥が怖がらずに泣かずに歯医者さんで治療できたの?!と思ったらビックリしてしまい、甥の歯医者ネタに思わず食いつき。

 

 

「歯抜く時に痛くなかったし、血が少しでるかもって言われたんだけど全然だった。

そもそも先生が優しいから怖くないし。

終わったらメダルくれて、それでガチャポンさせてもらえるんだ。」

 

 

娘の歯科探しの時、ネットのクチコミだけではなく、先輩ママ達の声も聞いていたのですが、「大人目線のコメント」や「大人の意見」よりも、子供の正直な感想はとてもリアルだなと感じ。

 

 

ましてや怖がりの子が、怖がらずに治療を受けられる歯医者さんにとても魅力を感じました。

 

 

ちなみに甥が通う歯医者さんをネットのクチコミで見た時、星が5つ(満点)のうち3つで、

 

「受付が感じ悪い」

「先生は優しい」

 

というコメントが書いてあって、一応、チェックはしていたものの候補には入らずでした。

 

 

怖がりの甥が通えて、しかも治療が終わったらガチャポンができる…。

 

 

ガチャポン大好きで臆病な我が娘にはピッタリの歯医者さんではないかと思いました。

 

 

結局、いずれは抜歯と義歯を視野に入れていくという方針の歯科から、怖がりの子供でも通える歯科へ変更し、以前の歯科には私が通う事に。(口内の定期検査など)

 

 

途中で歯科を変えたら、良くは思われないだろうな…と気が引けたのですが、思い切って

 

「甥が通う歯医者さんに娘も行きたいと言うのですみません…」

 

と言ってみたところ、あっさり「あ、はい!いいですよ!」と言われ、拍子抜けしました。

 

 

こちらが思うよりもそんなに問題ではないような感じでした。

 

 

 

怖がりの甥が通っている歯科へ行ってみると、建物自体はそれほど新しくなく、「一般歯科・小児歯科」というわりにはキッズルームもなく、子供向けの本すらない。

 

 

椅子もいかにも病院という感じの椅子で、椅子が足りないところはパイプ椅子が置いてあるような感じで、入った瞬間、「選択を間違えたかな」と思いました。

 

 

一方で、クチコミにあった「受付が感じ悪い」に関しては、クチコミを見て改善したのかどうかはわかりませんが、電話予約した際も実際に行った時も嫌な思いはしませんでした。

 

 

診察室に通されるまでに20分くらい待ち時間があったのですが、その間、娘はオロオロし始めて「帰りたい」と言いだし、子供向けの本もおもちゃもない中で、待ち時間をつなぎ続けるのが少し大変でした。

 

 

でも、診察室の中に入ってから治療が終わるまでがびっくりするほど早かった。

 

 

「先生が優しい」というクチコミから、娘が嫌がったら「まずは慣れる事から始めようね〜」なんて治療をせずに帰されるオチかなと思っていたのですが、むしろ「やる時はやる!」の先生でした。

 

 

私が娘を抱きながら診療台にあがり、娘の両手を抑えて、助手の方が娘の足を押さえてくださっての治療だったのですが、とにかく判断が早い。

 

 

歯の掃除をしてから歯に穴を開けて薬を詰めてセメントでフタをするという治療だったのですが、パッと口の中を見てすぐに治療をすすめながら

 

 

「先生ね、今から歯のゴミとるからねー。はいとった。そしてねー、悪い血も出してお薬つけるからねー。はいもう終わるからね。」

 

 

その間、娘は大泣きしましたが先生は全く動じず

 

「泣いていいよー。泣いていいよー。」

 

と言いながら治療をしてくださって、説明もしてくださいました。

 

 

診療台に乗ってから5分程で終了。

 

 

あまり長く時間をかけると、子供が歯医者嫌いになっちゃうからと。

 

 

娘の歯を虫歯にしてしまったと落ち込む私に先生は、

 

 

「前歯が虫歯になるって全然珍しくないの。いろんな理由があるからね。乳歯はいずれ抜けるし、今回もともと弱かった前歯以外は全部綺麗なんだから、それを良しとしましょうよ。

虫歯になった乳歯も、根をちゃんと治療すれば永久歯には影響ないから大丈夫。」

 

 

と声をかけてくださり、むしろ歯医者を変えて救われたのは私の方なんじゃないかと思います。

 

 

以前の歯医者で抜歯を検討するよう言われていたので、「この乳歯は抜かなくてもいいんですか?」と聞いてみると、

 

 

「乳歯は永久歯の道しるべだから、あまり早くに乳歯を抜いてしまうと、永久歯が生えるのが遅くなったり変なふうに生えてしまう事もあるから、自然に抜けるまで乳歯は残しておきましょう。」

 

 

まさに私が願っていた事だったので、この歯医者さんに変えて本当に良かったと思いました。

 

 

治療が終わるとすぐにガチャポンのメダルをもらえるのですが、娘は大泣きしながらメダルを受け取って大泣きしながらガチャポンを回してました。笑

 

 

「先生が優しい」というクチコミがある歯科は何件かあったのですが、その「優しい」の受け取り方には

 

 

・子供が治療を嫌がらなくなるまで、治療せずに何回か通わせてくれた

 

・器具などを実際に触らせて、説明をして時間をかけて慣れさせてくれた

 

 

という理由があげられていたのですが、我が娘は警戒心が強いので、この優しさだったらいつまでも治療できなかったと思います。

 

 

今回、お世話になった先生は

 

 

「魔法の薬で治してあげられたらいいんだけど、魔法の薬なんてないんだ。

だから泣いても騒いでもやらなきゃいけない時はやらなきゃ治してあげられない。

あとは歯医者を嫌いにならないように、出来るだけ痛くなく、短い時間で終わらせるように我々が努力するところ。」

 

 

というお考えの方で、先生の対応そのものも素晴らしいと思ったのですが、診察室にある治療機器が最新で、治療の際に痛みを感じにくいとされるレーザー治療できるものでした。

 

 

建物がそれほど新しくないとか、キッズルームがないとか、初めは小児歯科なのに大丈夫かな?と不安になりましたが、もしかしたら機器設備を重視しているのかもしれません。

 

 

 

娘の歯の治療が終わるまでにあと2回、通院して欲しいと言われ、正直、1回目の治療で大泣きしたからまた歯医者に連れてくるのは難しそうだな…と思ったのですが、意外と大丈夫でした。

 

 

娘は歯医者に近づくに連れて「今日行かないよ…」とか「帰ろうかな…」と小声でつぶやいていましたが、泣く事なく、私と診療台に乗りました。

 

 

治療ではまたまた大泣きで、2回目は「離してよぉ!」「はい!終わり終わり!」と勝手に仕切っていましたが、最後のガチャポンで機嫌が直りました。

 

 

3回目は治療した所のチェックと、フッ素を塗るだけだったので、泣きはしましたがすぐに泣き止んで、歯医者を出る頃にはヘラヘラしていました。

 

 

今回の治療は通院3回で終わり、あとは4ヶ月後にまた歯の点検とフッ素を塗る為に通う予定です。

 

 

治療のたびに大泣きした娘ですが、先生の思惑通り、歯医者嫌いにはなっておらず、家に帰ってきてから歯医者さんでの出来事を自慢げに話しています。

 

 

 

痛い怖いイメージの歯科。

子供にはできるだけ良い歯科を選んであげたいと思う親心。

 

 

スマホで手軽にクチコミを検索できる分、情報を集めやすくなっていますが、書き込んでいるのは大抵が大人で、大人目線で感じた意見が多いのが現状。

 

 

もちろんそれが大きく役立つ事もありますが、小児歯科選びにはリアルな「子供の声」も大事なのかなと思いました。

 

 

特に、私の甥のように怖がりで慎重派な性格の子の意見は大きなヒントであり、宝でもあります。

 

 

もし子供の歯科選びに迷った時は、ぜひ身近にいる(できれば怖がりな)子供の意見を大事にしてみてください。

 

 

 

そして最後に、子供の虫歯は親の責任だと自分を責めてしまっているママさんへ。

 

 

Yahoo!知恵袋などでも子供の虫歯系に関しては母親に対しての厳しい意見が圧倒的で、私の娘と同じように「エナメル質形成不全」で悩んでいる方にも容赦ない言葉が投げかけられているのを見て、切なくなります。

 

 

悩んで悩んで、私も誰かに背中を押して欲しくて、何か言葉が欲しくて、何度も何度も知恵袋や掲示板を見ていました。

 

 

「親の責任」…もちろん子供に関する事なので親の責任である事は重々承知しているのですが、虫歯にしないようにあれこれ頑張っても上手くいかない事やどうしようもない事もあるというのを、少なくとも私は身をもって知りました。

 

 

どうか自分を責めすぎず、起こってしまった事を悔やみすぎず、歯医者さんの力を借りながら解決していきましょう。

 

 

周りやネット掲示板に、同じような例が少なくても、歯科で相談すると「よくある事」だったりもします。

 

 

「そんなの(エナメル質がなくて前歯が虫歯)いくらでも例がある」

 

 

「もともと弱い前歯以外の歯は全部綺麗だから、それを良しとしましょうよ」

 

 

私は歯科の先生からかけてもらったこの言葉に、だいぶ心が救われました。

 

 

特に、悪いところばかりを見て悩むよりも、良しとするところを見つけて前向きに考える事に気付かせてもらった事が、自分の財産になりました。

 

 

周りの人から「はぁ?」と思われるような事でも、何か良しとするところを見つけて、自分を責めすぎず、苦しみすぎないで欲しいと願っています。