1月16日の今日は「藪入り(やぶいり)」。

 

この「藪入り」の捉え方は地域によって様々あると思いますが、私の住む宮城県では、この藪入りの日にお墓参りをします。

※宮城県内でも違いはあります。

 

そして、自営業の我が家はこの日、仕事をお休みにします。

 

我が家のみならず、周辺の刃物を扱う仕事関係(材木屋さんなど)の会社さんも、多くのところがこの日はお休みです。

 

 

もともと「藪入り」とは、かつて住み込みで奉公していた奉公人が、休暇をもらって親元へ帰ることができる貴重なお休みの日。

 

そんな貴重なお休みの日に、働いてケガをしては奉公人にとって大変な事になるので、働かない方が良いと昔から言い伝えられているのだとか。

 

これを「藪入り」というのであれば、私の住む地域に伝わるお墓参りも、刃物を扱う仕事関係の会社は休むという風習も、あまり関係がないような気もするのですが…。

 

実は私の住む地域では、「藪入り=地獄の釜が開く(地獄の閻魔様も鬼たちも休むから)」という言い伝えの方が根強く残っており、

 

・お墓参り→地獄の釜が開く事で里帰りする祖先もいると信じられている

 

・刃物を使う仕事関係は休み→昔ながらの「この日にケガをしては奉公に支障がでる」という名残りも多少はあると思うのですが、地獄の釜が開く事でいろいろな霊がさまよい危険と考えられている

 

 

これが長年の風習になっているようです。

 

ただ、宮城県の風習といいながらも、36年間も宮城に住んでいる私がこの「藪入り」の風習を知ったのは、夫と出会った約10年前。

 

私の住む地域と夫の住む地域は、車で25分くらいの距離なのですが、私は藪入りにお墓参りをする事もなかったし、周辺の材木屋さんも通常通りでした。

 

恥ずかしながら、そもそも「藪入り」って夫と出会うまでは、なんなのかがわからなかったんです。

 

 

今は「藪入り」となると、気をしっかり持って、いつも以上に気をつけなくては!と身構えるようになったのですが、私が身構えてしまうのには大きな理由があります。

 

それは、身をもって「藪入り=地獄の釜が開く」を体験した事があるからです。

 

 

今から約10年前、私には霊感があり、車で仕事に向かう途中、地面から亡くなった人や鬼のようなものが、ボンボンボンボンと湧き出てくるのが見えたんです。

 

それも、年代がとても古い武士のような人もたくさん溢れ出てきて、数的には、生きている人の数よりも湧き出てくる人の数の方が多いよね?!と思うほど。

 

この時は霊を見慣れていて、怖いとは思わなかったものの、地面から湧き出てくる様子や、霊の数の多さに驚き、少しパニックになりながら、車を止めて夫に電話をしました。

 

(この時はまだ結婚していませんので、お互い別々の地域に住んでいました。)

 

「もしもし?!なんかさ、今日、町が大変な事になってるんだけど!

地面からさ、亡くなった人とか鬼みたいなのとか武士とか、ボンボンボンボン溢れ出てきて、すんごい数なの!

今日の仕事は?!現場?!

もし現場なら、この霊たちがどう影響するかわからないから、本当に気をつけて!

なんかさ、例えるならもう地獄のフタが開いたような感じなの!」

 

 

興奮して話す私に夫が、

 

「あっ!今日、藪入りだからって言い忘れてた!大丈夫か?!」

 

と言ったのをきっかけに、藪入りというものを知りました。

 

「今日、藪入りって地獄の釜が開く日って言われてるから、俺たちのところは仕事を休みにしてお墓参り行くんだよ!

そんなにすごいの(霊の数)?大丈夫?」

 

 

「とりあえず大丈夫だとは思うんだけど、昔の人って霊が見えたり、なにかを感じたりする人が多かったのかもしれない。

だって、地獄の釜が開く日って本当に言葉通りだもん。

地面から湧き出てくるんだもん。

この様子が見えてたから、地獄の釜が開く日だって言い伝えられてきたんじゃないのかな。

やっぱりさ、こんな感じの言い伝えって、根拠があるんだなって今日わかったよ。

お互いいつも以上に気をつけて過ごさないといけないね。」

 

そんな事を話して、仕事に向かったのを10年経った今でも鮮明に覚えています。

 

この日は特に何事もなく無事に過ごせたのですが、仕事が終わってからものすごく体が疲れて、ご飯も食べずに寝ました。

 

かといって、藪入りのたびにこの光景が見られるかというと、そうでもなく。

 

藪入りなのに、静かじゃない?っていう時もあります。

 

2019年の1月16日の藪入りも、わりと静かだったのですが…いつも元気な3歳の我が娘がいつもより大人しく、しかもふとした時、誰も来ていないのに

 

「誰?誰が来たの?今の誰?」

 

を5回ほど言い、いつもならお墓参りも喜んでするタイプなのに今日は「お外なんか怖い。行かない。」

 

 

娘を出産してから、私の霊感はほぼなくなり、申し訳ない事に娘が引き継ぎました。

 

 

娘が1歳半だった時の藪入りも、何事もなく終わりそうだという夜10時頃、突然、娘がムクッと起き出して、床に置いてあったボールの方を指差し、

 

「この子、だれ?おいで!」

 

と誰もいない方向に声をかけ…。

 

夫と「マジか…」とつぶやきながら目を合わせていると、床に置いてあったボールが突然、コロコロと転がり始め。

 

しかもそのボールというのが、赤ちゃん向けの、中に鈴が入っているボールで娘のおもちゃだったのですが、誰の手も借りず、音を出して転がる様子にちょっとゾッとしました。

 

※藪入りの話から霊的な話になってしまい、霊的な話が嫌いな方には不快な思いをさせてしまったと思います。

ごめんなさい。

 

 

「藪入り」は、1年のうち1月16日と7月16日の2回あると言われています。

 

同時にこの2回は「地獄の釜が開く日」でもあると言われます。

 

地域によって風習は様々で、時代とともに言い伝えの内容が変わってきたり、言い伝えそのものがなくなっているものもあると思います。

 

ただ、昔の人から言い伝えられている「気をつけなさい系」は、何かしらの根拠があっての事だと思うので、これからも私の地域では藪入りに

 

・お墓参りをする

・刃物を扱う仕事は休み

 

この2つは引き継がれていくような気がします。

 

私も身をもって「藪入り=地獄の釜が開く日」を知った者なので、1月16日と7月16日(特に1月16日)はいつも以上に気をつけて過ごしていきたいと思っています。

 

藪入りに限らず、厄年もそうですが、生きていくにあたって、ある程度は気を引き締めるタイミングのようなものがあっても良いのかな?と思う事があります。

 

どうぞ皆様も、時々は気を引き締めつつも有意義な1年をお過ごしください。