日本人の3人に1人は「痔」にかかっているといわれ、痔はもはや国民病の1つとも言われていますが、私はどこか他人事というか、身近で痔に悩んでいる人達を、とても気の毒に思っていました。

 

まさか自分も出産を機に、「いぼ痔」(しかも3個)になるとは知らずに…。

 

約4年前の出産を機にいぼ痔になり、その後は落ち着き、しばらくの間は快適に過ごしていたのですが、先日、下痢によっていぼ痔が久々に再発。

 

しかも痛い!!

 

痔の事って恥ずかしくて、周りの人にも病院にも相談しにくいんですよね。

 

現在、この「恥ずかしくて誰にも言えない」の状態で、お義父さんにもお義母さんにも娘にも、痔の痛みを隠して普通を装っています。

(唯一、夫には家事や育児のサポートをお願いする場合もあるので、話しましたが)

 

娘に外で遊びたいと言われ、内心は「ゲッ!まじか!」と思っても「母ちゃんお尻痛いんだよ!」とも言えず…遊びます。

 

坂道を娘と手をつないで下ったのですが、この坂道を下る時の振動が、ビックリするほどピンポイントでいぼ痔に伝わり、とにかく痛くて。

 

坂道の下りもですが、立ったり座ったりする時もスムーズにはいかず、くしゃみをすれば激痛。

 

自分のいぼ痔について話すのは、とても恥ずかしいのですが、出産によっていぼ痔になった時の事、その後の対処方法、いぼ痔を再発したきっかけなどが、どなたかのお役に立てればと思い、恥を忍んでお話させて頂きます。

 

(汚い言葉の表現も多く出てくるので、苦手な方にはごめんなさい)

 

出産を機に痔になる女性の割合はなんと7割?!

間も無く4歳になる娘を出産する前、自覚がなかっただけかもしれませんが、自分が痔だなんて思った事はなかったし、悩んだ事もありませんでした。

 

妊娠中は、子宮が大きくなる事で血管が圧迫されて鬱血したり、黄体ホルモンの影響で腸の動きが鈍くなる事で起こる便秘などが原因で、痔になりやすいと言われていますが、それもなく。

 

ただ、出産を経験した友人からは

 

「出産でケツ穴(お尻の穴)が切れて(切れ痔)、もはやなんの痛みなのかわからなかったから気をつけて」

 

と忠告を受けていたので、ケツ穴切れたら痛そうだな…嫌だな…と警戒はしていました。

 

いざ、自分が出産する立場になって、陣痛が来た時には痔の事なんてすっかり頭からなくなって、しかも微弱陣痛が長すぎて促進剤を点滴されたのですが、これがすごくて、もう体が産みたい産みたい!という衝動に駆られ、勝手に力強くいきんでしまう。

 

でもまだ赤ちゃんが出てくるタイミングではないので、助産師さんから我慢してと言われ、なんとかいきまないように深呼吸したりしていましたが、どうしてもいきんでしまう事がある。

 

今思えば、この「いきみ」の時に私のいぼ痔が形成され、完成したのかもしれません。

 

20時間以上の陣痛の末、分娩室に入ってから5分で娘は生まれたのですが、助産師さんが娘を取り出してくださった後、私のお尻に何かをグッと押し込んだ感覚がありました。

 

一瞬の事だったのですが、あえて助産師さんに聞くことでもないし、痛みもないからいいやと思い、気にしないようにしていました。

 

産後、私は周りから「ほんとに産後なの?!」と驚かれる程、元気だったのですが、実は「座る」という動作だけは痛くてドーナツ型の座布団に座っていました。

 

先生からは、「1ヶ所、子宮が裂けた所を縫っているから、抜糸をすればだいぶ楽になるから」と言われ、なるほどなと思い、抜糸を心待ちにして、産後から4日目くらいにいざ抜糸。

 

あ、ほんとだ!だいぶ楽になった!

ただし前の方の痛みだけ。

 

 

あれ?もしかしてもともと痛みが強かったのって後ろの方…?後ろって…お尻?!

 

恐る恐る触ってみると、何かある。

 

誰もいない時に、お尻に手鏡をあてて見てみると…なにこれ海ブドウ?!

(血管の一部がふくれあがってこぶ状になっているもの)

 

いぼのようなものが小・大・小と3つ並んでいて…どうやら私は「切れ痔派」ではなく「いぼ痔派」だったようです。

 

このいぼ痔が痛みを発していたんだ。

 

そして出産の時に、助産師さんが私のお尻の穴に押し込んだのは、このイボ痔だったんだ!と、ここで気がつきました。

 

 

診察の時に、男性の先生なので言いづらかったのですが、このままにしておけないと思い「先生…お恥ずかしながら私、痔になってしまったみたいで痛いんです…」と言うと、先生は手慣れた感じで、すぐに袋に入った痔の薬セットを手渡してくれました。

 

薬を受け取って、「私みたいに出産で痔になる方は多いんですか?」と恥ずかしながらも聞いてみたのですが、

 

「多い多い!7割くらいいるんじゃないかな?」

 

主にいぼ痔と切れ痔が多いようなのですが、約7割の女性が出産を機に痔になるなんて、かなり割合高いですよね。

 

いぼ痔は日帰り手術が可能な時代

産後の入院中、病院からもらった痔の薬を塗っていたのですが、やはり産婦人科で処方するものは成分が弱いのか、あまり効きませんでした。

 

いぼ痔がこのまま治らなかったらどうしよう…と不安になり、退院する時に助産師さんに痔の事を相談したのですが、

 

「(いぼ痔を)中に戻せそうなら、お尻の穴にグッと押し戻してみたら?だいぶ痛みが取れるはず。もしそれが自分でできなかったら、旦那さんに押してもらいな?」

 

 

夫にいぼ痔が飛び出ているお尻を向け、その飛び出ているいぼ痔をお尻の穴に押し込んでもらう。

見事なまでの罰ゲーム(お互いにとって)じゃないかと思いました。

 

 

「今言った、中に押し込む方法はあくまでもその場しのぎなんだけど、体が落ち着いたら根本を治療する事も考えた方がいいかも。

今、痔の治療はレーザーで簡単にできたり、昔みたいに手術も痛くなくて、何日も入院しなくていいって病院もあるから!」

 

 

痔の治療や手術も、そんな時代になったんだ…

 

私が18歳の頃、よく一緒にカラオケに行っていた友人がSPEEDのBODY &SOULを歌っている時に、サビのところでジャンプした後にお尻をおさえてうずくまり、

「絶対に切れた…痛い…」と泣き、友人を抱えて、歩いて行ける距離にあった外科に付き添った時。

 

診察室の中から「痛ぁぁぁい!!」という声が聞こえて、おじいさん先生の「カラオケでケツが切れるまで歌うバカがどこにいるんだ!」と怒られているのが聞こえて、痔の治療って怖いと思いました。

 

(大人になってからは、この出来事が友人としばらく笑いのネタになりました。笑)

 

20代の頃、一緒に働いていた仲の良い子がすごく大きいいぼ痔になり、手術を控えていたのですが「先生から3日間、う◯こすんな!って言われたんですけどヒドクないですか?!」と怒っていて、活動的な子だったのに術後、痛くて元気がなくなって。

 

痔の手術なんて絶対に受けたくないと思っていました。

 

(こちらも数ヶ月後には笑いのネタになり、痔の手術を受けたらなんだってできる!恥ずかし事は何もない!と、彼女は精神面が強くなりました。笑)

 

今、治療も痛くなくて、手術したとしても術後に病むことがあまりないのであれば、私も治療に行ってみようかな…と思ったのですが、日帰りとはいえ、産後間も無くはそれがなかなか難しくて。

 

ただ、最初の痔から約4年が経とうとしている今、痛いいぼ痔を抱えている今、本気で治療を考え始め、痔を経験した友人達に相談したところ

 

「絶対、病院に行った方がいいよ!1回見せてしまえば、あとはもうどうでも良くなって、先生に声をかけられなくても自分からお尻を出せるようになるから!」

 

それもどうなの。笑

 

病院で処方してもらう薬(軟膏・座薬・内服薬など)は、やはり痔にはカナリ効果的で、ほぼこの薬で治せるようなのですが、これで治らなければ、痔の腫れている部分や粘膜の部分に注射をして治療する方法がとられる事があるのだそうで。

 

これでも治らない、もう時間をかけずに根本から治してしまいたいという場合は手術になるようなのですが、ネットで痔の病院情報を調べていたら、

今は術後の痛みや出血がなく日帰り手術でできる病院が増えているようで、私の住む宮城県にも20件くらいありました。

 

「押して戻るいぼ痔」と「押しても戻らないいぼ痔」

出産をきっかけにできたいぼ痔ですが、助産師さんに言われたように、お尻の穴に戻してみようと思って、透明な指サックを人差し指につけて、押してみたんです。

 

勢いよくグッと押し込めば戻りそうな雰囲気だったのですが、触れば多少は痛いし、昔から座薬ができないほどなので、ビビりな私は押し込み切れませでした。

 

で…助産師に言われたとおり、夫に頼んでみました。

 

「あのね…実は出産を機にいぼ痔になりまして…。お尻からいぼ痔がひょっこりしているもので、それが座る時に当たって痛くて…。助産師さんに中に戻してみたら?って言われたんだけど、自分ではできなかったのね。それで…その…」

 

とダラダラと説明していたら

 

「いぼをお尻に押して戻してやればいい話なんでしょ?俺が押してやるよ。」

 

本当に罰ゲームのような恥ずかしさでしたが、亡くなった自分の祖母の介護をすすんでやっていた夫は手慣れていて、無事に痔は戻り、何事もなかったようになって痛みからも解放された瞬間でした。

 

痔になってから再発するまでの約4年の間に2〜3回程、痔がひょっこり顔を出す事はあったのですが、産後すぐとは違って痛くもないし、気づけば痔が勝手にお尻に戻っていたので、ラッキー☆くらいに思っていたのですが…

 

今回できたいぼ痔は、なんと中に戻らない!!戻そうとしたものなら、その後何時間も痛む!!

 

いぼ痔がずっと出ている状態なので、立つ・座る・前かがみになる・ジャンプする・階段を降りる、ほぼ全ての動作で激痛。

 

前のいぼ痔はお尻の穴に戻せたのに、今回のいぼ痔はなんで戻せないんだろう?と思って、ドラッグストアにいた薬剤師さんに相談したら、

 

「恐らく、前回は肛門の中にできる内痔核というものが外に出てきてしまっていたのだと思うんです。それだと中に戻るんだけど、今回押し戻せないとなると外痔核っていって、肛門の外にできるタイプなんだと思います。」

 

 

あっ、いぼ痔にも内痔核とか外痔核とか種類があるのね。

 

「1番は病院の薬がいいんだけど、早めなら市販薬でも効くことがあるので、痛むなら市販薬を使ってみたら良いですよ。」

 

とにかく痛いので、軟膏と滅菌ガーゼを買って帰ってきました。

 

内痔核と外痔核、どちらが良いとか悪いとかはわかりませんが、内痔核の時は中に押し戻せば痛みはなくなったし、たまに出てきても勝手に戻っていたので、この出っ放しの外痔核がとにかく苦痛で。

 

内痔核が恋しくなってます。笑

 

とっとと病院に行けって感じですよね。

 

初めの1歩が踏み出せないんです。

 

そもそもなんで下痢で痔になるのだろう

私、今回の痔の再発のきっかけがたった1回の下痢って納得できなかったんです。

 

昔からよく言われていたのが「無理に気張ると痔になる」「長時間、同じ姿勢でいると痔になる」「固いう◯ちを無理やり出すと痔になる」だったので、

下痢なんて真逆じゃない?!下痢がどう痔につながったのよ?!しかも痛いヤツ(痔)!って。

 

痔を経験した友人も、固い便で肛門を傷めないように便が軟らかくなる薬を処方されたって言っていたので、なんだか矛盾している気がして。

 

そしたら、下痢は固くないからお尻に負担がかからないのでは?という私の意識は間違いで、下痢でも十分に痔になる可能性は潜んでいたんです。

 

そもそも、便座に座る排便姿勢をとる時点で肛門はうっ血していて、さらに下痢となると肛門の括約筋が常に緊張しているうえ、勢いよく排出される事で肛門に負担がかかるのだそうです。

 

しかも下痢の場合、トイレに行く回数も増えるので、うっ血がずっと続いて治る時がないのだとか。

 

私はたった1回の下痢でいぼ痔になってしまったのですが、今回は食あたりか?!と思うほどにお腹がくだり、便を出し切った後もまだ体が勝手に体内から何かを押し出そうとしていて。

 

確かにその時、肛門に何回も力が入っていて負担はかかっていた記憶があります。

 

下痢は軟らかい便だから痔とは無縁なんて事はなくて、むしろ肛門に負担がかかる時間も長くて、さらには肛門のくぼみに菌が入り込みやすいので、痔を悪化させる原因にもつながるそうです。

 

よく、バナナのようにスルッと排便できるくらいの硬さ(水分を約70〜80%含んだ便)が理想だと言われていますが、このあたりは上手く、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維をバランス良く摂っていく事が大事だと思いました。

 

水溶性食物繊維

大麦・オーツ麦などの穀物

納豆・きな粉・大豆などの豆類

干し椎茸・なめこなどのキノコ類

にんにく・モロヘイヤなどの野菜類

プルーン・アボカドなどの果物

 

 

不溶性食物繊維

大豆・きなこ・納豆などの豆類

ライ麦・そばなどの穀類

大根・ゴボウなどの野菜

きくらげ・干し椎茸などのキノコ類

キウイ・パインアップル・りんご・バナナなどの果物

甲殻類(エビやカニ)の殻

 

市販薬は症状を和らげるために短期間の使用で

痔が再発して3日目の夜に、耐えられなくなり市販薬を買ってきたのですが、塗った初日、いぼ痔付近がモンモンとしてきて、痛みが増した感じで寝返りをうつのも大変で、眠れませんでした。

 

翌日も朝と夜に薬を塗ったのですが、今度は傷にしみるような、ちょっとヒリヒリ・チクチクした痛みと、痛みの種類が変わりました。

 

薬を塗って3日目からは、痛みもだいぶなくなり、いぼ痔もなんとなくは小さくなった気がするのですが、それでもまだ立派にいぼ痔は残っており、正直、市販薬では一時的に痛みを取るのが限界なのかなと思い始めています。

 

ただ、市販薬でも使用3日目から痛みは取れました。

 

私の場合は、市販薬でも痛みを取ることはできましたが、痔は残ったままで、しかも完治させるのにはカナリ時間がかかりそうな感じです。

 

自己判断で長期間、市販薬を使用し続けるよりは、病院で適切な治療を受け、症状に合った薬を処方してもらうのが早期完治への近道だと思います。

 

「痔=すぐ手術」ではない!手術はむしろまれな事

今回、市販薬に頼り続けていても、完全にいぼ痔を無くす事は難しそうなので、近々、病院に行く事にしました。

 

恥ずかしさは多少ありますが、また何かをきっかけに再発したり、痔だと思っていたイボが実はポリープだったなんて事になったらそれこそ怖いので…。

 

先日、夫が肘を痛めて外科に行ってきたのですが、ご丁寧に私の痔について聞いてきてくれたそうで。

 

・市販薬は一時的で完治まではいかない

・病院で処方する薬で大抵は治せる

・治療を続けても治らない場合は手術が必要だが、手術が必要となるのは「まれ」

・女性の場合、急ぎであれば生理中でも診察可能

 

病院側からこのような案内をされたそうなのですが、生理中はちょっと…と思いながらも、手術する事が「まれ」というのが私にとってはポイントが高くて。

 

痔の手術が痛くない時代とはいえ、やはり抵抗があるというか怖いというか…。

 

早く治療を受ければそれだけ早く痔を治せるし、痛みに苦しむ時間も少なくて済むという事、何より自己判断で重症化させてしまったり大病(癌など)を見逃してしまう事を避けるためにも、恥を捨てて病院に行きたいと思います。

 

今や3人に1人が痔を患い、国民病とも呼ばれる痔。これだけ、お仲間がいるならむしろ心強い!心でそう思いながら。