義父は普段、とても厳格で職人気質。

 

周りからは「近づきにくい人」として有名です。

 

そんな、ジョークの1つも言えなそうな義父ですが、夕方お酒を飲むと良くも悪くもガラリと変わり、陽気な義父に大変身。

 

その時、私は話の聞き役・笑い役。

(義母がスルーする為、義父は私に向けて話をしてくる)

 

 

本当に面白いと思う話もあれば、くだらなすぎて嘘笑いしてしまう話もあるのですが、まぁ基本、下ネタの連発。

 

先日、いつものように下ネタを連発してくる義父に対して、私は「酔っ払いジジィめ。何言ってんだか。」と心の中で思いながら、「ウケる!笑」と笑い飛ばして話を流していたのですが…

 

いつもは温厚で、義父の話をスルーしている義母が

 

「お父さん!そういう発言をセクハラっていうんだよ?!やめてよ!」

 

と激怒。

 

 

さらに義父が義母の機嫌をとろうと、いつものように、義母のポッテリとしたお腹を指でツンツンしたところ

 

「やめてよ!不快だから。今まで笑ってたけど、これだって立派なセクハラだよ!」

 

と言い、それに対して義父が

 

「なにがセクハラだ!こんなもんがセクハラなら、世の中なにもかにもセクハラだ!馬鹿野郎!」

 

と言い返し、2人は険悪なムードに。

 

 

結局、義父は部屋でふて寝したのですが、義父がいなくなった後、義母から「いつもごめんね」と謝罪され、それほど不快に思っていなかった私は、なんだかこの状況に申し訳ないとすら思ってしまいました。

 

私が聞き流せる程度の言葉も、他の人が聞けば「セクハラ」にあたる事もあり…

 

他の人がセクハラだと感じる義父の発言を、私はなぜ聞き流せていたのか…

 

ただ単に、私の感覚が鈍いのか?とも思ったのですが、実は私は過去にセクハラ問題で職場を退職しています。

 

しかも当時、セクハラを上司に訴えても、「セクハラはあって当たり前」と考える職場だったので、真剣に取り合ってもらえず、最後に言われた言葉が

 

「セクハラされるって事は、あなたに魅力があるからなんじゃないですか?それはそれで良しとしたら?」

 

この言葉に強い憤りを覚え、なんの未練もなく「こんな会社、なくなってしまえ!」くらいの気持ちで職場を去りました。

(5年後、本当に倒産してしまいましたが)

 

 

今回の義父の発言の事、私が過去に体験した事、テレビで日常的に取り上げられている「セクハラ問題」の事。

 

いろいろ考えていたら、「セクハラって一体なんなんだろう?」「セクハラの基準ってなんなんだろう?」と、よくわからなくなってしまいました。

 

ただ、改めてセクハラについて考えてみようと思った時に、自分が日常的にセクハラ発言を聞き流してきた事、セクハラが原因で会社と対立し、退職した事が本当に良かったのか?など、改めて思うところもあり…。

 

まとまりのない話になってしまうかもしれませんが、体験談をまじえながら、私なりに「セクハラについて」まとめてみることにしました。

 

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そもそも「何がセクハラにあたる」のか

セクハラ(セクシュアル・ハラスメント)は、接触による性的な嫌がらせや、言葉による性的な嫌がらせによって、「相手が嫌がる行為」にあたるものとされています。

 

セクハラ=いやらしい言葉・行為

 

というイメージが私は強かったのですが、例えば

・「おばさん」

・「早く結婚して子供を産みなさい」

・「彼氏はいるのか」

など、女性が1度は言われた事があるであろう言葉も、受け取る側が嫌だ・不快だと感じた場合にはセクハラにあたり、

 

言われたら嬉しく感じるであろう言葉

・「スタイル良いね」

・「可愛いね」

・「痩せたね」

なども、言われた側が嫌だと感じればセクハラにあたります。

 

 

約15年間、接客業を経験し、現在は専業主婦の私ですが、振り返ってみると「あれ?もしかして私、言葉のセクハラされまくってた?!」と思えるほど、日常の中に「セクハラ」がありふれていた事に気付きました。

 

女性も男性にセクハラしているかも?!

男性から女性に対してのセクハラは、よく問題だとしてテレビでも取り上げられている為、「セクハラ=女性被害」と思いがちですが、

「性的な嫌がらせ」がセクハラに当たるとすれば、男性が被害者になる事もあり。

 

しかも女性が、気付かずにセクハラの加害者になっている可能性もあるんです。

 

相手に嫌だと思われていたかどうかは、直接、言われた事がなかったのでわからないのですが、今思えば、きっと私もやった事があります。セクハラ。

 

ドンキーコングみたいな大柄の男友達(この時点で恐らくセクハラ発言)が、小さな車を購入したと私に見せてくれた時、私は

 

「いいね!なんかマリオカートみたいで可愛いね!」

 

と体型と車の大きさの割合から、ゲームのマリオカートに例えてしまった。

 

 

私が出産間近の時、同じ職場にいたポッチャリの男の子に

 

「一緒に出産、頑張ろうね。」

 

と言ってしまった。

 

 

冗談を言い合える間柄だったとはいえ、振り返ってみるとセクハラになり兼ねない発言を、結構していたかもしれないと思いました。

 

セクハラは、日常的に女性だけが被害者になるものではなく、本来なら被害者になる事が多いであろう女性が、男性へのセクハラによって加害者になる事もあるのです。

 

しかも気付かずに。

 

セクハラをしたらどう罰せられるのか

日本にはセクハラを直接、禁ずる法律はないものの、個人であれば、私人間の一般的なトラブルと捉えられ、民事上、

 

・不法行為責任で損害賠償請求

・名誉毀損で損害賠償請求

 

などが成立する事があります。

 

また、民事上だけではなく、刑事上として

 

・名誉毀損罪

・侮辱罪

・強姦罪

・強制わいせつ罪

 

などにより、罰せられる事もあります。

 

さらに職場で起こるセクハラに関しては、

 

・男女雇用機会均等法第21条

 

により、セクハラに対する対策や防止策をとるなどの配慮を行う義務あり。

 

この均等法は、もともと働く女性に対して適用されるものだったのですが、2007年4月に改正され、男性にも適用されるようになりました。

 

厚生労働相が、職場でのセクハラは「予想以上に多い」と認識しているように、都道府県労働局雇用均等室に寄せられる、男女雇用機会均等法に関する相談の約半数が、 セクハラの相談だという事。

 

この現状から、企業に対して職場でのさらなるセクハラ防止の為、

 

・厚生労働省告示第615号

 

にて、事業主が必ず講じなければならない措置についての指針が定められました。

 

 

この頃、私が勤めていた職場でも「社内マニュアル」のセクハラに対しての部分が改定され、今まで私の事を「ちゃん」付けで呼んでいた上司が急に「さん」付けで呼んできたり、

何か発言する際に「おぉっと。これはセクハラにあたるかな。」と小声で言いながら話すのをやめてみたり。

 

一時期、上司達がよそよそしくなった時がありました。

 

 

企業側が、セクハラを見て見ぬフリをしたり、訴えに対して何も措置をとらない場合などには、法的責任(債務不履行)を問われる事になります。

 

「セクハラを受けています」と相談しづらいのが現実

私が初めて就職した会社を、セクハラが原因で辞めた時、親にも相談できず、初めは会社にも言えず。

 

思い切って会社に訴えてみれば、取り合ってくれるどころか「セクハラを良しとしろ」と言われる始末。

 

結局、入社から約1年程で退職し、その後、約3ヶ月くらいは再就職する気になれなかったのですが、何も知らない家族や近所の人から「早くちゃんと仕事をしろ」と言われ、しぶしぶ職安へ通う事に。

 

職安では、女性の担当者の方がいろいろと説明をしてくださったのですが、ふと小声で

 

「仕事を辞めたのは、何か嫌な事があったからなんじゃない?嫌な事されなかった?」

 

と声をかけられ、当時、若かった私はその優しさに触れた瞬間、初めてそこで初対面の担当者さんに泣きながら打ち明けました。

 

その担当者の女性の方は、私の話を聞いた後に

 

「会社に対して何かしらの対応を求める事もできるよ?場合によっては法的責任を問う事もできるんだよ?どうする?でも、また嫌な事を何回も話さないといけなくなるけどね…。」

 

と言ってくださったのですが、争いを起こしてどうにかしたいほど、その会社に執着もしていなかったし、今ほどセクハラが問題視されていなかったので、

「小娘が何か言ってるぞ」で終わるオチだろうと思い、担当者さんのお気持ちだけ頂いて、会社と争う考えはない事を伝えました。

 

恐らくこれは、失業保険の給付にあたり、「自己都合」での退職だったのかを見極める為にだされた話でもあったと思います。

 

私の場合は、セクハラの内容を書き留めていたわけでも、録音・録画していたわけでもないので、セクハラを証明する事は難しく、会社側も認めるわけがないと思ったので、「自己都合での退職」になり、失業保険の給付も、申請から3ヶ月後でした。

 

セクハラが表立ってわかっているものだけでも、増加傾向にあると世の中では言われていますが、セクハラがある現状を、表に出せずにいる人もいます。

 

私もそうでしたが、身近な人達に心配をかけたくない・セクハラを訴えた後が怖い、などの思いから、周りに言えませんでした。

 

でも、初対面なのに親身になって私の話を聞いてくれた、職安の女性担当者さんに話せた時に、すごく気持ちがラクになりました。

 

企業内でセクハラ相談窓口を設けているところもありますが、企業内だからこそ相談しづらいという事もあると思います。

 

身近な人にこそ相談しづらいという事もあると思います。

 

その場合は、各都道府県にある労働局雇用均等室に相談してみるのが良いと思います。

 

こちらでは、プライバシーも守られて、相談料も無料なので、相談する事で気持ちを落ち着かせたり、改めてセクハラの状況を整理できるきっかけになるかもしれません。

 

私は、セクハラが原因で退職した職場に対して、何が何でもここで働きたい!という強い意志はなかったので、見切りをつけて自分から身を引きましたが、憧れの職業ではあったので、夢は壊され、私がその職についた事で喜んでくれた人達の事もガッカリさせてしまった。

 

精神的苦痛から悲観的になった時期もあったし、体調を崩して病院通いしていた時もあったし、散々でした。

 

退職した事は後悔していませんが、当時、セクハラに悩んでいた時にこの相談窓口を知っていたなら、もう少し違った対処の仕方があったのかもしれないな…と、後になって思います。

 

私が会社に訴えた「セクハラ」

当時は、まだ若くて仕事に対して夢もあって、社会経験もほとんどなかったが為に、セクハラの数々を全部、真に受けて1人部屋で泣いたり怒ったりしていました。

 

が、時間が経つに連れ、社会経験を積んで行くに連れ、当時の事を「あのジジィ達、セクハラしか楽しみがなかったんだろうなぁ」とか、「もっとガツンと言ってやれば良かったなぁ」なんて思うようになりました。

 

もう当時、勤めていた会社はなくなったし、私にとっても「辛い思い出」ではなくなっているので、セクハラを会社に訴えた時の事を勝手ながら吐き出させてください。

 

※あくまで私が勤めた会社で起きていた事で、その職業柄、必ずセクハラがあるという事ではありません。

 

 

人と話す事が好き、歌う事が好き、旅行が大好き、そんな私が憧れを抱き、選んだ職業はバスガイドです。

 

親元を離れて寮生活になる事や、運転士のおじさん達と2人きりになる時間が多い事から、親に心配され(特に父)、反対されたのを押し切って、入社試験を受けに行きました。

 

反対を押し切ってバスガイドになった事で、弱音は吐けないと思っていて、その事もセクハラを受けていると親に言えなかった理由の1つです。

 

当時、経営状況はすでに悪化していたとはいえ、観光バスの会社の中でも名の知れた所だったので、入社が決まった時に周りも喜んでくれました。

 

これも周りにセクハラ被害を話せなかった理由の1つです。

 

みんなをガッカリさせたくない、心配をかけたくない。そんな思いでした。

 

私自身、名の知れた会社だからこそ、中身もしっかりしていると思っていたので、セクハラを心配してくれる人に対して、「きっと大丈夫だよ!セクハラなんてされるわけがない!」くらい言ってました。

 

でも入社して数ヶ月経った頃から、憧れだったはずのバスガイドが、憧れではなくなり。

 

覚える事がたくさんある、繁忙期は睡眠時間がほとんどとれないなど、辛い事もありましたが、それよりも、バスガイドが何のため・誰のために存在しているのか、自分はなぜココにいるのか。

 

途中からわからなくなってしまいました。

 

「君は案内をしなくても、俺の隣に立っていてくれればいい。」

「その笑顔は俺の前だけで、他の人には見せなくていい。」

「泊まりの仕事の時は君を指名する。」

「明日休みだよね?寮に迎えに行くからデートしよう。」

 

などなど、思い返してもキモッと思うような事を毎日、言われ続け、しまいには仕事で夜遅くなった時に抱きつかれたり、私の休みの日に寮の周りをウロウロされたり。

 

怖くて「やめてください!」と言って突き放して逃げるのが精一杯。

 

仕事で運転士さんと2人きりになるのが怖かったので、お客様が戻ってくるのを待っている間、本来ならバスを掃除したり車内で勉強したりしないといけないのですが、色々と理由をつけて外に出ていました。

 

最悪な事に、私が勤めていた会社は

 

1.運転士

2.事務員

3.バスガイド

4.社長(皆からどうでも良いと思われ、存在を忘れられている感じ)

 

この順で力があった為、運転士さんの思い通りに会社がまわっていました。

 

運転士が事務員に、同行するバスガイドと仕事(行き先)を指定する。

 

もちろん、本当に優しくて気遣いもしてくれて、勉強を教えてくれる運転士さん達もいて、いまだに感謝している事もあります。

 

励まし合える同僚、楽しい旅行になったと喜んでくれるお客様、ご丁寧に手紙をくださるお客様、可愛い子供達の笑顔。

 

辛い仕事ながらも、心の支えになるものがあり、続けていられたものの、仕事が恐怖でしかなくなったのも事実でした。

 

1度、寮長にそれとなく相談した事があるのですが、寮長は運転士さんのセクハラ大歓迎タイプだったので、

 

「あの運転士さんにそんな事されるなんて贅沢だよ!」

「◯◯さん(運転士)は私のだから!手出さないでね。」

「あんたの事、しっかりしている子だと思ってたのに。そんな事で弱音吐くなんてガッカリした。」

 

 

ダメだこりゃ。と思いました。

 

同僚は悩んでいる私に対して、「私が代わりにアイツら(運転士)に言ってやるから!」と頼もしい事を言ってくれたのですが、同僚を巻き込んで立場を悪くさせたくなかったので、それは断りました。

 

同僚の中にも、寮長と同じようにセクハラされる事を何とも思わない子や、上手くかわせる子もいて、むしろ友好な関係を気づく為には、「ある程度セクハラも必要」だと。

 

自分の我慢が足りないのかもしれないと思い、憂鬱な日々を過ごしていた時、プツンと私の中で我慢の糸が切れる出来事が起こりました。

 

いつも事務所に、1週間分のスケジュールが貼り出されており、もともと私は翌日、市内の遠足の送迎のお仕事だったのに、それが前日にセクハラ運転士と他県に泊まりの仕事に変わっていたんです。

 

その後も、多くのガイドさん達が「会社で待機」となっている中、なぜか私だけがセクハラ運転士と、1日に3つも仕事を入れられていたり…。

 

しかもタイミング良く、私が事務所に用事があって行った際に、事務員さんがスケジュールを書き替えていて、それを見た瞬間、

 

「どうして急に予定が変わったのか、説明して頂けますか?」

 

と恐らく鬼の形相になっていたと思うのですが、問いただし、「いや…えぇっと…会社からの指示で…」とオドオドする事務員さんの姿を見て、運転士の指示だと思いました。

 

私はこの日、もう我慢ならない!と教育担当の女性に全部打ち明け、会社を辞める覚悟でいる事を伝えました。

 

教育担当の女性も一緒に怒ってくれて、一緒に上司に抗議してくれたのですが、冒頭でもお話したように、

 

「セクハラは誰でも通る道」

「セクハラされるって事は、あなたに魅力があるからなんじゃないですか?それはそれで良しとしたら?」

 

と真剣に取り合ってもらえず。

 

「だからこの会社は、こうやって辞めて行く子があとをたたないんです!女ばかりが泣き寝入りするんです!」

 

と教育担当の方も言ってくれたのですが、上司の開き直った表情や心無い言葉を聞いて、私は退職を決意しました。

 

この事務所での騒ぎが、先輩や同僚にも伝わり、先輩方には「セクハラぐらいで…」と思われたようなのですが、10人いた同僚のうち5人が、セクハラ被害はなくても、セクハラに対して会社が軽く考えているなら先行き不安だと言い、私と同時に退職する事になりました。

 

一緒に退職した同僚には、なんだか申し訳ない気もしたのですが、私が辞めた後に誰かが被害者になるのが心配だったので、少しほっとしたのもあります。

 

この当時は、会社というか「社会に対して」ガッカリしました。「社会とはこういうものなのか?」と。

 

成長の証?セクハラを気にせず流せるようになった

初めての就職先で受けたセクハラは、許せず・我慢できずに退職してしまいましたが、次に就職した先では、お客様からのセクハラが多々あったにも関わらず、気にせずに流せていました。

 

約15年間、接客業に携わってきて、セクハラが「許せなかった時」と「許せていた時」では、何が違うのかなぁ…と考えてみてわかったのが、私の場合は

 

・良くも悪くも年齢を重ねるごとに、社会経験を積んでいくごとに、「社会とはこんなものだ」と自然に理解した

 

・いちいち真に受けていたら、身も心も持たないと悟った

 

・不快な事は我慢せずに、柔らかく「今のは不快だ」と伝えられるようになった

 

・笑いとばして適当に話を流せば、その場が丸く収まるのだと気付いた

 

これらの事が、セクハラを気にしなくなったきっかけにあたると思いました。

 

初めて就職した時に、これに気づけていたら退職しなくても良かったのかな…と思う面もありますが、個人的には「社会経験」が私を良くも悪くも、強くさせた・成長させたと思っています。

 

当時、社会経験がほとんどなかった私は、「人生の先輩」には逆らってはいけないと、全てを真に受けて、受け流す事もできませんでした。

 

私が身につけたセクハラのかわし方

懲りずに再び接客業に就いた私。

 

上司以外、ほぼ男性社員がいない職場だった事もあり、職場内でのセクハラはほとんどありませんでした。

 

上司もテンションが上がったりお酒が入ったりすると、下ネタやら女性に対してそれは失礼だろ!と思うような発言が、時々あったのですが、笑い飛ばせるレベル。

 

それ以上に多かったのは、中年男性のお客様からのセクハラ。

 

よくもまぁ、店内でなんの危機感も持たずにそんな発言できるなぁと、ある意味、感心してしまうぐらいの人もいたり。

 

それに対して、戸惑っていた時期もありましたが、場数を踏むうちに、自分の中で「ネタにもならない」と思えるくらい、気にならなくなり、自然とかわし方も身につけていました。

 

※あくまで、個人的に効果があったと思っている対処法なので、参考程度にご覧ください。

 

 

職場の上司からのセクハラに対して

・笑いながら「あはは〜。絶対に(強調)イヤです〜。あり得ないです〜。」と拒否する

 

ただの「嫌です」だと、そこからグイグイこられる事もあるのですが、笑いながら「絶対に嫌です」と「絶対」をつけると、相手が半笑いしながら肩を落として、それ以上は踏み込んできませんでした。

 

 

・ちょっと引いた感じで「あっ…。◯◯課長もそういう事、おっしゃるんですね〜。へぇ〜。◯◯課長の事、他の方とはちょっと違うなと尊敬していただけに、ビックリしちゃいました〜。若干、ショックです。」と言ってみる

 

実際にはその上司を尊敬していなかったとしても、ヨイショして持ち上げて、最後はガッカリ感で落とす。

 

(ガッカリ感で落とした後は、自分が過去にどれだけスゴイ人物だったかの自慢話、思い出話が始まる事が多いのですが…。)

 

 

・「じゃあ、◯◯部長(格上の上司)に相談してみますね〜。」と、他の上司の名前を出す

 

嫌だと言っても、しつこい誘いがあった場合(カラオケやご飯でしたが)、「仕事以外で2人でそのような場所に行っても良いのか、聞いてみますね。」と、別な上司の名前を出して、判断を仰ぐフリをしました。

 

 

・「それは今、仕事に関係あります?」とシレッとして言う

 

あくまでお前と私は「仕事仲間以上の何ものでもないんだぞ」「余計な話をしているんだぞ」という事を気づかせる為に言いました。笑

 

 

お客様からのセクハラに対して

・笑って聞き流して、突然「お客様(強め)!そろそろ本題に入らせていただきます。これはこうで〜…」と仕事モードで何事もなかったかのように内容説明・確認をする

 

あなたと私は「お客様」と「店員」以外の何ものでもない!と気づかせる意味でも、「お客様」を強めに言います。笑

 

 

・しつこい方、度がすぎる方には、カウンター(店員側)にカメラとマイクが設置してあり、今している会話はバックヤードにいる上司に筒抜けだと嘘をつく

(私どもの業務改善に役立てる為、とかなんとか理由づけして)

 

これをお伝えした後、口元を手で押さえたり、顔を赤くしてキョロキョロとカメラを探して、急に真面目な話を始めたり、会話が終了する事が多かったです。

 

 

・一斉司令で社内の情報共有をする為に、導入されたインカムを使って、遠回しに「対応中のお客様によって、私困ってますアピールの芝居」をしてみる

 

思い返してみてこれが1番、お客様からのセクハラに効果的であったにもかかわらず、後から思い出して笑ってしまう、インカムを使ってのひとり芝居。

 

インカムを通じてなんの指令も入っていないのに、暗いトーンで

「はい。私ですよね…。はい…。確かに業務に関係ないお話かもしれません…。申し訳ございません…。」

など無駄に細かいひとり芝居をして、この会話は筒抜けなんだぞ?という事をアピールしていました。

 

職場でインカムを導入していない場合は、付近に接客内容を確認する為のカメラとマイクが設置してあり、上司に会話が筒抜けなんだと嘘をつくのが良いかもしれません。

 

 

・電話番号を聞かれたら「業務用の携帯しか持っておらず、情報は全てチェックされる」と言う

 

初めは笑いながら「携帯を持っていない」と答えていたのですが、それを拒否の意思表示と捉えてくれる人は少なく、大抵が「普通は今時、携帯1台くらい持ってるでしょ!」と言われる為。

 

業務用の携帯しかないと伝えると、中には「じゃあ彼氏とどうやって連絡とるの?」と聞いてくる人もいるのですが、「そうですよね〜。それは彼氏に相談してみます。」とよくわからない、中身のない返答をして、会話を終了させていました。

 

 

義父からのセクハラに対して

普段は厳格な義父ですが、お酒を飲むと放送禁止用語がバンバンでてきます。

 

私は、お酒を飲んでいない時の頑固で下ネタとは無縁のような、義父の姿を知っているので、酔っぱらって下ネタ発言されても、

 

「普段は真面目なくせに。このギャップ、うけるわ〜。」

 

くらいにしか思わないのですが、下ネタ嫌いな義母にとっては苦痛のようです…。

 

そこで私は考えました。どうしたら義父の下ネタ発言連発を止められるのか。

 

考えた結果、

 

「酔っぱらって下ネタ発言している時の様子を動画に撮って、酔っぱらっていない時に見せる」

 

 

これが結構効果アリで、これを実行した日の夜は、下ネタ発言ほぼナシ!

 

娘が遊んでいる様子を動画に撮るフリをして、実はメインはセクハラ発言連発の義父の姿を録画だったのですが、義父が朝の冷静な状態の時に、「孫の動画を見て欲しい」と言いながら再生。

義父がヘラヘラと下ネタ発言連発

動画を見た義父

 

「これ話してるの俺か?昼間はとてもじゃないけど、聞けたもんじゃねーな。」

 

だそうです。笑

 

確かに昼間はとてもじゃないけど、聞けたもんじゃねーんですよ。笑

 

 

ただ、普段は厳格な義父から、酔っぱらった時の「下ネタお気楽キャラ」を無くしてしまったら、今まで以上に家族にとって怖い存在になってしまうのではないか…と私は警戒しています。

 

恐らく、あと数日経てばまた何事もなかったかのように、お気楽キャラが復活するとは思うのですが、セクハラの基準だとか、セクハラを指摘するタイミングだとかが、本当に難しいと感じます。

 

「受けた側」の基準だけに難しい問題

セクハラにも「この発言をしたらセクハラ」「この行為はセクハラ」というように、はっきりとした基準があれば、する方もされる方も「これはセクハラだ」と認識できるのですが、

実際は「受けた側がどう感じたか」が基準となるだけに、答えの見えない難しい問題だと改めて思います。

 

「イケメンの◯◯さんから言われたらOKだけど、あの人から言われるのは腹立つ」と言っている知り合いもいて、同じ発言や行為でも、相手が違えばOKになるのか…と思ったり。

 

確かに私も、「気心知れた仲の人」からの発言や行為は「許せる」し、腹立つ事もほとんどありませんが、お互いをそんなに知らない間柄の人に言われると、イラっとします。

 

例えセクハラ加害者がイケメンだったとしても、なんか嫌です…。

 

むしろ、イケメンなのになんでそんな事しちゃうのよ…勿体無い…と思ってしまいます。

 

初めての就職先で、セクハラされた時の相手が、社内でも若くてイケメンと言われていたポジションの人だったのですが、その人からのセクハラ発言や行為が嫌になりすぎて、イケメンだなんて全く思えませんでした。

 

私が当時、セクハラに対して怒ったり悲しんだりしたのは、社会経験の無さ・対応力の無さ、もあったかもしれませんが、1番は「入社してまだ間も無いのに!どんな人かも知らない人からそんな事をされたくない!」という思いが強かった気がします。

 

再就職した先は、10年以上勤めていた事もあって、上司がどんな人かも知っていたし、義父も同居してどんな人かわかっているから、腹も立たないし許せる。

 

でも多く接する事のないお客様からのセクハラは腹が立つ。

 

セクハラって考えれば考えるほどわからないな〜と思ったものの、

 

「今この場でその性的な発言や行為は必要か?」

 

と考えてみると、特に職場に関しては間柄に関係なく、不要である事が多いんですよね。

 

その発言や行為は仕事に関係あるのかどうか。

 

これを大まかな基準にすると、職場でのセクハラを指摘しやすく、受けた側も「仕事には関係のないこんな発言をされて不快に感じた」と相談しやすいのかもしれません。

 

 

この「セクハラに対しての思い」を書いている矢先に、昨日、私セクハラされました。しかも全く知らない人に。

 

娘とショッピングモールを歩いている時に突然、50代くらいの男性に肩を叩かれ、

 

「子供は3歳くらいが1番可愛いよね!何グラムで産んだ?分娩時間は?」

 

と聞かれました。苦笑

 

聞く人が聞けば、もしかしたらセクハラでもなんでもない発言や行為(肩ポンポン)なのかもしれませんが、私は不快でした。

 

「どうでしたかね〜。待ち合わせてるので失礼します。」と答えてその場を去りましたが、なぜに全く知らない人から突然、分娩時間とか聞かれなきゃいけないんだと。

 

でもきっと、そのおじさんは私に不快な質問をしたとは思っていません。

 

ましてやセクハラにあたるとも思っていないと思います。

 

発言や行為がセクハラにあたる事を理解していたら、ただすれ違っただけの他人の私に、そんな事はしないはずなので。

 

 

それこそ先に述べた

 

「今この場でその性的な発言や行為は必要か?」

 

を基準にしたら、絶対的に不要だったと思います。

 

セクハラがパワハラに変わる前に誰かに相談を

セクハラの基準が曖昧だから、これがセクハラにあたるのかがわからない。

 

セクハラを指摘したら、指摘した後が怖い。会社にいられなくなりそう…。

 

こんな事を1人で悩んでも、答えはなかなか出せず、思い悩み追い込まれてしまいます。

 

誰かの言葉や行動が、自分の力となり、現状を打破してくれる事があります。

 

以前までは、セクハラは相談しづらい内容だったかもしれませんが、セクハラ問題で騒がれている今こそ、悩んでいる人は「私も便乗します!」くらいの気持ちで、誰かに相談したり、相談窓口を利用するべきだと思います。

 

私がセクハラに悩んでいた当時、今のようにセクハラが世間から「問題」として取り上げられていたら、私は

 

「それセクハラですよ!」

 

と相手にはっきりと、セクハラという言葉を使って意思表示したかったです。

 

憧れだった職業を、セクハラが原因で諦めずに、もう少し続けてみたかったです。

 

セクハラを指摘した後、私も経験しましたが、ほとんど口を聞いてもらえなくなったり、無視されたり、退職するように追い込むような発言をされたりする事があるかもしれません。

 

これは立派なパワハラにあたります。

 

この状態になると、傷口に塩を塗られた感じになり、好きな仕事、続けたい仕事でも、泣く泣く諦めなくてはいけない状況までに追い込まれてしまうと思います。

 

でもよく考えると、なんでセクハラで悩む側がそんな事されなくちゃいけないんだ?と思いました。

 

「セクハラなんてあって当たり前」

 

初めて就職した時に、会社から言われた言葉で15年経った今でも忘れませんが、昔も今も、セクハラが当たり前なんて事はなく、むしろ会社で「セクハラ申告会議」みたいなのを取り入れて、国に申告するシステムが欲しいです。

 

無記名でもいいので、セクハラに関しての悩みを紙に書いて提出し、こんな事が社内で起きていると情報共有して、国から会社に指摘して欲しいくらい。

 

そのくらい、真剣に考えて欲しいです。

 

筆跡をもとに記入した人が特定される恐れがあるなら、パソコンで入力したり、利き手じゃない方の手で書くのもアリかと。

 

セクハラは「1人で抱える問題」ではなく、「社会で抱える問題」だと思うので、1人で悩む事なく、他の誰かに、もしくは各県の相談窓口を利用して、自分だけで背負わないで欲しいと願っています。