一緒に暮らすお義父さんは、普段とても厳格なのですが、夕方お酒を飲むと良くも悪くもガラリと変わって陽気になり、下ネタを連発します。
先日、お義父さんが繰り出す下ネタ話を

じいさん、また始まった。酔っ払いめ。まぁいっか。
と心の中で思いながら笑って話を受け流していたのですが、いつもは温厚なお義母さんが「それはセクハラで不快だ」とお義父さんに注意。
それに対して義父が

なにがセクハラだ!こんなもんがセクハラなら、世の中なにもかにもセクハラだ!馬鹿野郎!
と激怒し2人は険悪ムードに。
結局、お義父さんは部屋でふて寝したのですが、お義母さんから「いつもごめんね」と謝罪され、それほど不快に思っていなかった私はなんだかこの状況に申し訳ないとすら思ってしまいました。
他の人が聞けばセクハラだと感じる義父の発言をなんとも思わない私は、単純にセクハラに対する意識が低い、もしくは鈍いと思う方もいるかもしれませんが、実は過去にセクハラが原因で職場を退職しています。

「耐えられるセクハラ」と「耐えられないセクハラ」は何が違うのか?
そもそもセクハラの基準とは何か?
体験談をまじえながら、改めてセクハラについて考えてみました。
厚生労働省が定める職場のセクハラとは
職場におけるセクハラ(セクシュアルハラスメント)は「職場」において行われる、「労働者」の意に反する 「性的な言動」に対する労働者の対応により労働条件について不利益を受けたり、「性的な言動」により就業環境が害されることです。
職場におけるセクシュアルハラスメントには、同性に対するものも含まれます。
また、職場に限らずセクハラ(セクシュアルハラスメント)にあたる行為として、接触による性的な嫌がらせ・言葉による性的な嫌がらせによって「相手が嫌がる行為」にあたるものとされています。

セクハラ=いやらしい言葉・行為というイメージが強いのですが、実は女性が1度は言われた事があるであろう言葉や、言われて嬉しくなるような言葉もセクハラにあたる事があります。
場合によってはセクハラにあたる言葉の例として
●おばさん
●早く結婚して子供を産みなさい
●彼氏はいるのか
●スタイル良いね
●可愛いね
●痩せたね
など、女性が1度は言われた事があるであろう言葉も、言われたら嬉しく感じるであろう言葉も受け取る側が嫌だ・不快だと感じた場合にはセクハラにあたるそうです。
しかも「セクハラ=女性被害」と思われがちですが、セクハラには同性同士や女性から男性に対しての嫌がらせ・不快な行為も含まれます。
約15年間、接客業を経験して現在は専業主婦の私ですが、振り返ってみると

世の中セクハラだらけじゃない⁈
と思えるほど、日常の中に「セクハラ」がありふれていた事に気付きました。
日常的に女性だけが被害者になるものではなく、被害者になる事が多いであろう女性が男性へのセクハラによって、気づかぬうちに加害者になる事もあり得るのです。
私が職場のセクハラが原因で退職した話
人と話す事が好き・歌う事が好き・旅行が大好きだった私が、当時憧れて選んだ職業はバスガイドです。
高卒で親元を離れて寮生活になる事や、運転士さんからのセクハラを心配され、親(特に父)に反対をされたのですが、少しでも親に安心してもらえたらと思い、大手のバス会社を選びました。
当時の私は、名の知れた会社であれば職場環境も良くしっかりとした教育を受けられる、セクハラを心配する親にも「この会社なら大丈夫だよ!」そう言えると思ったからです。
でも現実は全く違っていて、お金をかけて素晴らしい教育を受けさせてもらえた事には感謝していますが、セクハラは当たり前のようにあり、入社して数ヶ月経った頃から憧れだったはずのバスガイドが憧れではなくなりました。
最悪な事に私が入社したバス会社は
1.運転士
2.事務員
3.バスガイド
4.社長(皆からどうでも良いと思われ存在を忘れられている感じ)
この順で力があった為、誰も運転士さんに逆らえず、運転士さんの思い通りに組織が作られていました。
独り立ちして運転士と仕事する時間が増えれば増えるほどセクハラと感じる言葉や行為も増えていき、バスガイドは何のため・誰のために存在しているのか、自分はなぜココにいるのかがわからなくなりました。
「君は案内をしなくても、俺の隣に立っていてくれればいい。」
「その笑顔は俺の前だけで、他の人には見せなくていい。」
「泊まりの仕事の時は君を指名する。」
「明日休みだよね?寮に迎えに行くからデートしよう。」

運転士から言われたゾッとする言葉の一例です。
今となれば、10代相手に何やってんだジジィども!と笑えるのですが社会経験のなかった私には精神的ダメージが大きすぎました。
言葉だけならまだ我慢ができたのですが、仕事で夜遅くなった時にバスの中で抱きつかれたり、私の休みをチェックして寮の周りをウロウロされた時は限界で怖くて泣きました。
休みの日は逃げるように始発の電車で実家に帰り、何度もセクハラを受けていると親に言いかけたのですが、もともと親の反対を押し切ってバスガイドになった事もあり、言い出すことができず…。
そんな日々を過ごしながらもお客様の前では笑顔でいなくてはいけないので、ストレスで肌はボロボロになり、生理も約2ヶ月間止まらなくなり、このままではいけないと思い、寮長に相談しました。

でもその寮長がセクハラ大歓迎・絶賛不倫中だったので、全く話になりませんでした…
「あの運転士さんにそんな事されるなんて贅沢だよ!」
「◯◯さん(運転士)は私のだから!手出さないでね。」
「あんたの事、しっかりしている子だと思ってたのに。そんな事で弱音吐くなんてガッカリした。」

こっちがガッカリだわ!!
なんでセクハラされた上に説教されなきゃいけないんだ。
話すだけ時間の無駄だったわ。
そんな時、私の中で憧れの仕事だとか親に申し訳ないだとか、そんな事はもうどうでもいいと思えるくらい嫌になった出来事が起こります。
仕事を終えて、事務所に翌日の仕事を確認に行ったところ、運転士の指示で日帰りだったはずの仕事が泊まりに変えられていたり運転士と休みを合わせられたり、私のシフトが操作されている場面を目撃しました。
その瞬間、全て吹っ切れてどうでも良くなり、夜には親に退職する事を電話で伝え、翌日には会社にセクハラが原因で退職したいと伝えました。
会社に伝えることで職場環境が今より良くなるかもしれない…そう期待していたのですが返ってきた答えは

誰もが通る道だからねー。
そもそもセクハラをされるという事は、あなたに魅力があるっていう事なんだから。
セクハラは誰もが通る道?
会社側の答えを聞いて、この会社に未来はないと思い、迷いも未練もなく退職届けを出しました。
結局、私が退職する時に同期のバスガイド仲間も5人一緒に退職し、勤めたバス会社はこの5年後に吸収合併した後、倒産しました。
セクハラで退職した場合の失業保険はどうなるのか
セクハラが原因で退職した後、ショックと社会への絶望感で再就職する気にはなれず、3ヶ月程なにもせずにいました。
理由が理由なだけに、周りの人達にもた大々的に退職理由を話せなかったため、何も知らない大人から「早くちゃんと仕事をしろ」と言われ、しぶしぶ職安へ通い、次の仕事を探しました。
次の仕事が見つかるまでの間、失業保険の給付を受ける事ができるのですが
●「会社都合」か「自己都合」か
●退職した日の年齢
●雇用保険の被保険者であった期間
で給付されるまでにかかる期間と、給付される期間(90日〜365日の間)や給付金額(が変わります。
そのため、職安で担当者さんから退職した時の状況を質問されたのですが

仕事を辞めたのは何か嫌な事があったからなんじゃない?嫌な事されなかった?
と声をかけられ、当時、若かった私はその優しさに触れた瞬間、初めてそこで初対面の担当者さんに泣きながらセクハラを打ち明けました。

現在は、セクハラが原因の退職は「会社都合」と認められるようですが、当時は「自己都合」の扱いでした…。
その担当者の女性の方は申し訳なさそうに、自分から辞めてしまった以上は「自己都合」になってしまうので、失業保険は約3ヶ月後からの振り込みになると説明したあと

会社に対して何かしらの対応を求める事もできるよ?
場合によっては法的責任を問う事もできるんだよ?どうする?
でも、また嫌な事を何回も話さないといけなくなるけどね…。
と言ってくださったのですが、もう関わりを持ちたくなくて退職し、ましてや争う事に時間を使いたくはありませんでした。
セクハラは当たり前にある事だとしている会社にセクハラを訴えたところで、「小娘が何か言ってるぞ」で終わるオチだと思い、会社と争う考えはない事を伝えました。
私の場合はセクハラの内容を書き留めていたわけでも、録音・録画していたわけでもないので、セクハラを証明する事は難しく、会社側と争う気もありませんでしたが、現在はセクハラも「会社都合」になるようなので、可能であれば記録に残すのが良いと思います。
会社以外のセクハラ相談窓口
セクハラが表立ってわかっているものだけでも、増加傾向にあると世の中では言われていますが、セクハラがある現状を表に出せずにいる人もいます。
私も身近な人達に心配をかけたくない・セクハラを訴えた後が怖い、などの思いから周りに言えずにいましたが、職安で初対面の女性担当者さんに打ち明ける事ができた時、すごく気持ちがラクになりました。
企業内でセクハラ相談窓口を設けているところもありますが、企業内だからこそ相談したくない・身近な人にこそ相談しづらい、という事もあると思います。
こちらでは、プライバシーも守られて、相談料も無料なので、相談する事で気持ちを落ち着かせたり改めてセクハラの状況を整理できるきっかけになるかもしれません。

私はセクハラにより、憧れだった職業に対しての夢もなくなり体調も崩してしまったので、退職した事は後悔していませんが当時、これらの相談窓口を知っていたなら、もう少し違った対処の仕方があったのかもしれないと今になって思います。
相談した後、会社に知られてしまったらその後がどうなるのか、不安な方も多いと思いますが、令和2年6月1日厚生労働省によるセクハラ等の防止対策の強化が図られ
も設定されました。
以前はあらゆる面から、私のように泣き寝入りせざるを得ない環境でしたが、現在はセクハラから守られるために法の改正がされたり相談窓口も設けられています。
身体が資本なので、1人で悩みすぎて体調を崩してしまう前にぜひ、働きやすい職場環境を作るための一歩を踏み出してみてください。
セクハラは厳しく罰せられる
日本には、セクハラを直接禁ずる法律はないものの、個人であれば私人間の一般的なトラブルと捉えられ、民事上
●不法行為責任で損害賠償請求
●名誉毀損で損害賠償請求
などが成立する事があります。また、民事上だけではなく刑事上として
●名誉毀損罪
●侮辱罪
●強姦罪
●強制わいせつ罪
などにより罰せられる事もあります。
さらに職場で起こるセクハラに関しては
●男女雇用機会均等法第21条
によりセクハラに対する対策や防止策をとるなどの配慮を行う義務があります。
この均等法は、もともと働く女性に対して適用されるものだったのですが、2007年4月に改正され男性にも適用されるようになりました。
厚生労働相が、職場でのセクハラは「予想以上に多い」と認識している事から、企業に対して職場でのさらなるセクハラ防止の為
●厚生労働省告示第615号
にて事業主が必ず講じなければならない措置についての指針が定められました。
私は懲りずにバスガイドを辞めた後も接客業に就いたのですが、厚生労働省告示第615号が定められた時、新たな職場でも社内マニュアルのセクハラに対しての部分が改定されました。
これにより、企業側がセクハラを見て見ぬフリをしたり、訴えに対して何も措置をとらない場合などには、法的責任(債務不履行)を問われる事になります。
私が身につけたセクハラのかわし方
初めての就職先で受けたセクハラは、許せず・我慢できずに退職してしまいましたが、次に就職した先ではお客様からのセクハラが多々あったにも関わらず、出産するまでの13年間、会社にお世話になりました。
前職と合わせて約15年間、接客業に携わってきてセクハラが「許せなかった時」と「許せていた時」では何が違うのかと考えてみてわかったのですが、私の場合は
●良くも悪くも年齢を重ねるごと、社会経験を積んでいくごとに、「社会とはこんなものだ」と自然に理解した
●いちいち真に受けていたら身も心も持たないと悟った
●不快な事は我慢せずに柔らかく「今のは不快だ」と伝えられるようになった
●笑いとばして適当に話を流せば、その場が丸く収まるのだと気付いた
(↑特に家庭内での義父からの言葉のセクハラ)
これらの事が、セクハラを気にしなくなったきっかけにあたると思いました。
初めて就職した時に、これに気づけていたら退職しなくても良かったのかな…と思う面もありますが、個人的には「社会経験」が私を良くも悪くも強くさせた・成長させたのだと思っています。
当時、社会経験がほとんどなかった私は「人生の先輩」には逆らってはいけないと、全てを真に受けて受け流す事もできませんでしたが、場数を踏むうちに、自分の中で「ネタにもならない」と思えるくらい気にならなくなり、自然とかわし方も身につけていました。

あくまで私が実践して効果のあったセクハラのかわし方なので、参考程度にお読みください。
【職場の上司からのセクハラに対して】

彼氏より私と付き合うのもアリじゃないか?

あはは〜。絶対に(強調)イヤです〜。あり得ないです〜。
笑いながら拒否する。
ただの「嫌です」ではなく、笑いながら「絶対に嫌です」と「絶対」をつけると相手が半笑いしながら肩を落として、それ以上は踏み込んできませんでした。

いい足とお尻だねー。
こりゃ安産だな!子作り頑張れよ!

あっ…。◯◯課長もそういう事おっしゃるんですね〜。
へぇ〜。◯◯課長の事、他の方とはちょっと違うなと尊敬していただけにビックリしちゃいました〜。
若干、ショックです。
ちょっと引いた感じで言ってみる。
実際にはその上司を尊敬していなかったとしても、ヨイショして持ち上げて、最後はガッカリ感で落とす。

誰にも邪魔されずにカラオケしながら楽しく話せるところで2人で仕事についての話をしたいんだけど。

仕事以外の時間に2人でそのような場所に行っても良いのか、◯◯部長(格上の上司)に確認してみますね!
仕事の話といいつつもそれは仕事以外の事だとアピールしつつ、他の上司の名前を出して判断を仰ぐフリをする。

今日は一段とキラキラしてるね!旦那さんと夜になにかあった?

その質問は今、仕事に関係ありますか?
とシレッとして言う。
あくまでお前と私は「仕事仲間以上の何ものでもない」「お前は余計な話をしているんだぞ」という事を気づかせる。
【お客様からのセクハラに対して】

あははは(笑って聞き流す)。(突然)お客様(強め)!そろそろ本題に入らせていただきます。これはこうで〜…
笑って聞き流した後に突然、仕事モードで何事もなかったようにする。
あなたと私は「お客様」と「店員」以外の何ものでもないと気づかせる意味でも、「お客様」を強めに言います。

私どもの業務改善に役立てる為、カウンター(店員側)にカメラとマイクが設置してあり、この会話はバックヤードにいる上司に筒抜けなんです…(ウソ)。
しつこい方や度がすぎる方にはこの嘘が効果的でした。
これをお伝えした後、口元を手で押さえたり、顔を赤くしてキョロキョロとカメラを探して急に真面目な話を始めたり、会話が終了する事が多いです。

(インカムのイヤホンに手をあてながら)
はい。私ですよね…。はい…。確かに業務に関係ないお話かもしれません…。申し訳ございません…。(芝居)
一斉司令で社内の情報共有をする為に導入されたインカムがあったのですが、インカムを通じてなんの指令も入っていないのに、「対応中のお客様によって私困ってますアピール」&「会話は筒抜けの芝居」をしてみる。
思い返してみてこれが1番、お客様からのセクハラに効果的であったにもかかわらず、インカムを使ってのひとり芝居に後から思い出して笑っていました。

職場でインカムを導入していない場合は、付近に接客内容を確認する為のカメラとマイクが設置してあり、上司に会話が筒抜けなんだと嘘をつくのが良いかもしれません。
セクハラにあたらないかもしれませんが、もしお客様から電話番号を聞かれて困った時は

業務用の携帯しか持っておらず、情報は会社で全てチェックが義務ですので…。
と言っていました。
初めは「携帯を持っていない」と答えていたのですが、それを拒否の意思表示と捉えてくれる人は少なく大抵が「普通は今時、携帯1台くらい持ってるでしょ!」と言われる為。
【義父からのセクハラに対して】
普段は厳格な義父がお酒を飲んで下ネタ放送禁止用語を私に向けてバンバン言ってきた時の対処法として

酔っぱらって下ネタ発言している時の様子を動画に撮って、酔っぱらっていない時に見せる!
これが即効効果アリで、これを実行した日の夜は下ネタ発言ほぼナシ。
娘が遊んでいる様子を動画に撮るフリをして、実はメインはセクハラ発言連発の義父の姿を録画だったのですが、義父が朝の冷静な状態の時に、「孫の動画を見て欲しい」と言いながら再生。
酔った時にヘラヘラと下ネタ発言連発している動画を見たシラフの義父は

これ話してるの俺か?
昼間はとてもじゃないけど、聞けたもんじゃねーな。
だそうです。
確かに昼間はとてもじゃないけど、聞けたもんじゃねーんですよ。
ただ、普段は厳格な義父から、酔っぱらった時の「下ネタお気楽キャラ」を無くしてしまったら、今まで以上に家族にとって怖い存在になってしまうのではないかと私は警戒しています。
セクハラの基準や、セクハラを指摘するタイミングは本当に難しいと改めて感じています。
基準は「今この場でその発言や行為は必要か?」
セクハラの基準にはっきりと
●この発言はセクハラだ
●この行為はセクハラだ
というものがあれば、する方もされる方も「これはセクハラだ」と認識し、指摘しやすいのですが、「受けた側がどう感じたか」が基準となると答えの見えない難しい問題だなと思います。
同じ発言や行為でも、相手が違えばOKにもNGにもなるのでなおさら。
ただ、「今この場でその性的な発言や行為は必要か?」と考えてみると、特に職場に関しては間柄に関係なく、不要である事が多いように思います。
「その発言や行為は仕事に関係あるのかどうか」
これを大まかな基準にすると、職場でのセクハラを指摘しやすく、受けた側も「仕事には関係のないこんな発言をされて不快に感じた」と相談しやすいのかもしれません。

余談ですが…先日、ショッピングモールで知らない人にセクハラされました。
娘とショッピングモールを歩いている時に突然、50代くらいの男性に肩をポンポンと叩かれて

子供は3歳くらいが1番可愛いよね!
何グラムで産んだ?
分娩時間は?
と聞かれました。
見る人が見れば肩ポンポンなんて大した事ない、聞く人が聞けば分娩時間を聞かれる事くらいなんでもないと思いますが、私は良い気はしませんでした。
でもきっと、そのおじさんは私に不快な質問をしたとは思っておらず、ましてや発言や行為がセクハラにあたるとも思っていないと思います。
それこそ先に述べた、「今この場でその性的な発言や行為は必要か?」を基準にしたら絶対的に不要だったと思います。
ただこれも、知らないおじさんではなく、気心が知れた人だったらなんでもなく済む出来事なのだと思うと、改めてセクハラの基準は曖昧だなと思いました。
セクハラの基準が曖昧なだけに、「これはセクハラにあたらないかもしれない」
「セクハラを指摘したらその後が怖い」
と1人で抱え込んでしまいたくなりますが、経験した者としてはセクハラに気持ちも身体も犠牲にして欲しくはありません。
私も経験しましたが、セクハラを指摘する事でほとんど口を聞いてもらえなくなったり、無視をされたりする事があるかもしれませんが、これは立派なパワハラ(パワーハラスメント)にあたります。
セクハラは「1人で抱える問題」ではなく「社会で抱える問題」だと思うので、1人で悩む事なく他の誰か、もしくは各県の相談窓口を利用して、自分だけで背負わないで欲しいと願っています。
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