1989年1月8日から始まった平成も、2019年4月30日で終了となり、5月1日からは新元号「令和(れいわ)」になりました。

 

「国の内外、天地とも平和が達成される」という意味で付けられた「平成」が、30年と113日で終了すると思うと、なんだか切なくなります。

 

大正・昭和・平成と、3つの時代を生き抜いた曽祖母をいつも尊敬していましたが、昭和生まれの自分も、昭和・平成・令和と、3つの時代を生きる事になるとは。

 

自分が平成を生きた証、平成生まれの娘に何か記念に残せるものを…と思い、今まで興味がなかった「記念切手」を、2019年初めて購入しました。

 

私が購入した記念切手は2種類で、

・2019年2月22日に発売した「天皇陛下御即位三十年記念」

天皇陛下が御幼少時にお召しになったお着物の吉祥文様(きっしょうもんよう)を基にしたデザインということもあり、煌びやかでこの切手を持っているだけで縁起が良さそうな気がします。

 

 

・2019年3月12日に発売した「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(寄附金付き)」

2020年のオリンピック・パラリンピック競技大会が、東京で開催されることを記念した切手なのですが、娘が2020応援ソング「パプリカ」が大好きで、郵便局でこの切手を見つけた時に、「パプリカじゃん!可愛い!」と言って喜んでいたので、平成生まれの娘の為、記念に残すため購入。

 

 

私は記念切手のコレクターではないので、いずれ価値が上がるのを期待するわけでもなく、保管状態に気を遣うわけでもなく、本当に「平成の時代を生きた記念」として、郵便局の窓口で買いました。

 

(郵便局のネットショップで購入すると、送料がかかるため)

 

 

この時、記念硬貨や記念切手を集めるのが好きな父の分も購入したのですが、父の分は切手に折り目がついたりしないように、購入後その場ですぐに、持参したクリアファイルにしまいました。

 

郵便局の窓口で記念切手の購入と同時に、郵便物の発送(切手を貼っていないもの)をお願いし、私は記念切手は記念切手、郵便物の郵送料は別にお支払いするつもりでいたのですが、窓口のお姉さんから

 

「こちらの郵便物は先程、購入されていた記念切手を貼って送りましょうか?」

 

とクリアファイルに入った切手を指し示しながら、提案をされました。

 

 

「いえ、こちらは頼まれて購入した記念切手なので、この郵便物の切手分は別に購入します。」と伝えると、

 

「あ〜。記念切手は使わないで集めておく派なんですね。私は使ってもいいと思う派なので、今回の郵送料にあてた方がいいと思うんですけどね。」

 

とサラッと言われたのですが…

 

記念切手を集めるのが好きなわけではない私でも、せっかくの記念切手を郵便物に貼るのはなんとなく気がひけるというか、勿体ない気がしてしまうんですよね。

 

でも記念切手を特別なものと思っていない人、興味のない人が、なぜ購入した切手を使わないの?と思う気持ちもわかります。

 

 

記念切手を購入する人は、購入して保管しておく派が多いのか、思いきって使う派が多いのか、郵便局のお姉さんに聞いてみたところ

 

「購入して保管しておくとかプレゼントするという方が6・7割…使う方が3・4割って感じですかね。でもあえて記念切手を貼って、郵便物を送りたいっていう人も増えてますよ!」

 

 

人の価値観や地域性、販売している郵便局にもよるとは思いますが、やっぱり記念切手はどこか特別感があるのかもしれないですね。

 

 

私が購入した2種類以外にも、販売数量が少ないオリジナルフレーム切手が発売されていて、記念切手を集めるのが好きな父に

「三陸鉄道リアス線(盛駅⇔久慈駅)163km開通記念」

のフレーム切手を購入してくれと言われ、この切手に関しては購入方法が、郵便局のネットショップか岩手県内の郵便局での購入だったので、ネットショップで申し込みをする事にしました。

 

(私が住む宮城県からお隣の岩手県まで、行けないことはないのですが、切手のため!という気持ちになれなかったので…)

 

父に頼まれたのが、切手発売から2日後だったので、急いで申し込みしようとしたのですが、ネットショップではすでに完売して購入できず、父はガッカリしていました。

 

ネットショップの場合、切手代+全国一律で送料が510円かかるので、私ならその時点で諦めもつくのですが、父は送料がプラスされてでも欲しかったようです。

 

 

そんな中、我が家(自営業)に取引先からとても存在感のある切手が貼られた請求書が届き、貼られた切手をよく見てみると、三陸鉄道リアス線開通記念切手。

 

これ父が欲しがってたやつー!!笑

 

 

数量限定の切手を、購入して保管していたかったのに手に入らなかった人と、使用目的で購入できた人。

なんだか切ないこの差を、身近で感じる事になるとは。

 

特別な切手が貼られて届いた請求書を見た時、正直「我が家ごときにこんな立派な切手を使ってくれなくてもいいのにー。もったいないじゃん。」と思ったのですが、特別感が嬉しくも感じました。

 

そして、記念切手を使うのはなんだか気がひけるというか、もったいない気がしていた私ですが、切手のデザイン1つで郵便物が特別なものに見えたり、受け取る側をほんのり嬉しい気持ちにさせられるのなら、記念切手を使うのも悪くないなと思い始めました。

 

ただ今回わたしは、平成という時代を生きた証として、平成生まれの娘に記念として残せるものとして記念切手を購入したので、「天皇陛下御即位30年記念切手」も「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(寄附金付き)切手」も、今のところは使わずに保管する予定です。

 

娘が大きくなって、記念切手を使いたいと思う日が来たら、気にする事なく使ってもらっても良いと思っています。

 

父は今回購入した記念切手に高値が付く事を夢見ているのですが、高値で取り引きされる切手の多くは

 

・汚れや破れのない、保管状態が良いもの

・発行枚数が少ないもの

・切手ブームが起きた時代(1950年代後半から1960年代頃にかけて)よりも古い時代に発行されたもの

 

これらが当てはまるもののようなので、保管状態は良くできたとしても、印刷技術が発達した現代は切手の発行枚数も多く、メールやSNSが普及した事により手紙のやり取りなども少なくなったこの時代、切手に高値が付くのは難しいかもしれません。

 

 

「天皇陛下御即位30年記念切手」においては、1シート10枚のものが100万シート(1,000万枚)発行と、だいぶ発行枚数が多く、手に入れる事ができた人も多いと予想されるので、高値が付く事を夢見ている父には申し訳ないのですが、期待はできないと思っています。

 

ただ、記念切手を初めて購入してみて感じた「記念に残したい」「大事な人にあげたい」「特別感が嬉しい」という気持ちや、父のように「いつか高値がつくかも」と期待する気持ちには夢があると思いました。

 

記念切手に限らず、デザインの可愛いものや思わずコレクションしたくなる特殊切手もたくさん発行されていて、切手1つにワクワクする事を、36歳になって覚えちゃいました。

 

 

今まで記念切手には興味がなく、SNSに頼って手紙を出すことも少なくなってしまった私ですが、手紙を書くことが好きで、フリマアプリでよく出品もしている為、当分の間は切手にお世話になる機会があります。

 

今までは、送り先の相手を思って封筒のデザインだとか、丁寧な梱包を心がけていたのですが、ワンポイントとなる切手の事も意識してみようと思い、スウィーツと和の食文化が描かれた特殊切手を最近、購入しました。

 

フリマアプリのラクマで出品したものが売れたので、いざ特殊切手を使って郵送してみよう!と意気込んだものの、土壇場になって「やっぱり普通の切手を使おう」と、特殊切手をファイルにしまった私。

 

「あくまで記念として買っただけ」と思っている記念切手を使う事をためらい、郵便物は切手もオシャレにして相手を喜ばせたいなんてカッコイイ事を思って買った特殊切手も、土壇場で使えず。

 

もしや私もコレクターになりつつある?

 

そもそも切手専用のファイルを100円ショップで購入したあたり、これからも集める気満々なのかも。

 

不思議なもので、記念切手や特殊切手を眺めているだけで気持ちが落ち着いて、次はキャラクターものの切手を買ってみようかなとか、新しい切手を揃えてみたくなるんです。

 

もしかしたらそのうち、写真や絵を印刷してオリジナル切手シートが作れるサービスも利用して、保管用の切手を作っちゃうかもしれません。

 

 

今朝、友人から「旅日記」と称したマンガ入りの手紙が届いたのですが、なんとスヌーピーの可愛らしい切手を貼って送ってくれました。

 

やっぱりもらって嬉しくなったし、切手1つにも配慮してもらえている事に感謝したくなって、その気持ちに応えたいと思ったら、意外とあっさり保管していた特殊切手(スウィーツ)を使えました。

 

切手は集めても使っても小さな喜びがある事を、2019年に初めて購入した記念切手に教えてもらった気がします。