我が家には完全室内猫のオス猫(7歳)がいます。もとは捨て猫でした。
7年間飼い続けてきて、これまでに飼育放棄をした事もなければ、もちろん手放した事もありませんが、
「このまま飼い続けていけるのだろうか?」
「手放した方が(外に放してあげた方が)猫も幸せなのではないだろうか?」
と考えた事は何度かあります。
お気に入りの服やコート、布団の上に何度もオシッコをされたり、電化製品にマーキングをされまくったり、大声での夜鳴きが続いたり、思い切り噛みつかれて病院送りにされたり。
子供が生まれた時も、この飼い猫と共存していけるのだろうか?と不安になり、近所の猫好きおばあちゃんに委ねたいと考えた事もありました。
実は最近もまた考えています。
我が家の完全室内猫(オス)と野良猫(メス)ちゃんが恋をしてしまい、窓越しに叶わぬ恋を実らせようとしているからです。
お互いに本当に惚れあっていて、飼い猫は窓際でいつも彼女(野良猫)を待ち続け、野良猫ちゃんは私の姿を見ても私を無視して、飼い猫を一直線に見つめ続けています。
もうこれが3ヶ月続いているんです…。
どうしてあげたら良いものかと、切なくもあり悲しくもあり心が傷むんです。
野良猫ちゃんを我が家に迎え入れて、多頭飼いしてあげれば?と思う人もいるかもしれませんが、精神的にも金銭的にもそんなに余裕はなくて、病気の持ち込みなども気になるので、できません。
飼い猫を手放して、達者で暮らせよ!と野良猫ちゃんのもとへ行かせるというのも、チラッと頭をよぎったのですが、捨て猫だった猫を救った自分が、自らの手でまた捨てるなんて無責任な気もして…。
外に出したら事故も心配だし。
こんな時、完全室内猫を飼っている方はどう対処するのでしょう…
とにかく今、悩んでいます…。
そんな今の私には、2019年7月からテレビCMで流れている「猫の適正飼育と終生飼育」を訴えかけた、ACジャパンの「にゃんぱく宣言」が、とても心に突き刺さります。
【にゃんぱく宣言(歌詞)】
作詞・作曲 さだまさしさん
お前を飼い主にする前に
言っておきたいことがある
かなり厳しい話もするが
俺の飼い方を聞いておけ
・俺の体、俺より管理しろ
・家の外に、出してはいけない
・飼えない数を、飼ってはいけない
忘れてくれるな
俺の頼れる飼い主は
生涯、お前ただ一人
ACジャパンは、民間の企業・団体が持てる資源を少しずつ出し合い、社会にとって有益なメッセージを、広告という形で発信している公益社団法人です。
「社会にとって有益なメッセージを」というだけあって、ACジャパンのCMにはいつも考えさせられ、心打たれます。
今回の「にゃんぱく宣言」も、日本動物愛護協会が推奨する「終生飼養」と「適正飼養」をテーマにした内容となっているのですが…
きっと、猫を飼う前の自分なら「そんな事わかってるって!任せて!」と簡単に思える内容なはずが、飼い続けて気持ちに迷いがある今の時点では、一字一句が身にしみます。
歌詞を見て、「わかってる、わかっているんだけど…」と戸惑う自分がいる反面、最後の
「忘れてくれるな
俺の頼れる飼い主は
生涯、お前ただ一人」
この歌詞の部分がグッときました。
飼い猫にとって頼れるのも、飼い猫を守ってやれるのも生涯、私なんだと。
そう思い直したら、腹がくくれたというか、吹っ切れた気がします。
飼い猫と野良猫ちゃんの恋を応援したいから、飼い猫を手放すなんて、美談のようで美談じゃない。
野良猫ちゃんは外でたくましく生きているけど、どっぷり室内飼いに慣れてしまった我が家の飼い猫が、事故に合うこともなく、食べ物に困る事もなく生きていけるとは思えない。
そもそも、飼い猫を捨てるという行為自体、犯罪なんですよね。
「動物の愛護及び管理に関する法律」第44条に、「愛護動物を遺棄した者は、百万円以下の罰金に処する。」
とあり、これは事情があって飼い続ける事ができなくなって、やむを得ずに猫を捨ててしまったという場合にも、適用される事があるそうです。
ACジャパンの「にゃんぱく宣言」のCMに、深く考えさせられ、飼い猫を少しでも手放そうと考えてしまった無責任な自分に対して、少しショックを受けていた私ですが、最近、さらに衝撃を受けたCMが。
同じくACジャパンのCMで、ペットの命を預かる事の重大さを訴えた内容のものなのですが、
「1年間に保護された、約10万匹のイヌネコのうち、約15%が飼い主からでした。」
このメッセージにとても悲しくなりました。
ネコと一緒に過ごしていてハッキリとわかるのは、ネコにもちゃんと感情があって、それを伝えてきたり、伝わらないと怒ったり、ネコなりに意思疎通を図りながら生活していること。
その感情を持つ動物が、処分されてしまう場に、共に過ごしてきた飼い主の手で持ち込まれ、その時にどう感じ、どれだけ寂しく辛かったかと考えたら、怖くなってこのCMはできればもう見たくないと思ってしまいました。
オバケが怖い、野生動物が怖い、怖いものってたくさんあるけれど、1番恐ろしいのは人間だと改めて思いました。
もちろん、「やむを得ない理由があって飼えなくなったから」という飼い主さんもいると思いますが、せめて信頼して任せられる人を探したり、愛護団体さんに相談したり、手は尽くして欲しいです。
最低限の命に対する責任は果たして欲しい。
もし自分がイヌやネコの立場だったら…?
ACジャパンの衝撃的なCMを見ても、考え方は十人十色なので、感じ方は様々です。
私の近所にも、「もう自分も年だから大きくなったイヌは飼えない」「新しいイヌを飼いたいから」「ネコはイタズラばかりするから」と、隙あらば保健所に持ち込もうとしている人がいます。
私もそれに対して簡単に良い・悪いはその人に言えませんが、「にゃんぱく宣言」のポスターをプレゼントしようと思っています。
(もらっても困ると思うけど。笑)
何かしらの思いが届く事を願って…。
※インパクトのあるCM、「にゃんぱく宣言」の歌詞が書いてあるポスターが欲しい場合、
コメント
いきなりコメント失礼します。
にゃんぱく宣言のcmを見て不快気持ちになる方を検索して探していました!笑
私は2019.10月に飼っていた猫を病気で亡くなりました。にゃんぱく宣言のcmを見始めた頃は可愛いCMだな〜!ぐらいしか感じなかったのですが、、
ウチの猫ちゃんを亡くしてから、にゃんぱく宣言のcmが悲しくて、罪悪感がでてくるようになりました。。
CMが流れてるたんびに、「ごめんね、、体の管理できてなかったよね、、」って考えて責めるようになって、しまいにはCMが怖くなりました。
本当はあんなに可愛くて本当に正しくて良い事を言っているのに、怖くなるなんて!って感じているのですが。。
にゃんぱく宣言←この文字だけでも怖いです( ; ; )笑
ACジャパンのCMは昔から暗くて不快になるCMが多いので苦手でしたが、
にゃんぱく宣言のcmがACジャパンだと今知って余計に怖くなりました笑
あのCMは大事に飼っていた猫ちゃんを亡くした人や、どうしても仕方なく手放した人には見れないCMですよね。。
だからあのCMが流れた瞬間
家族もみんなCMが苦手なので、家族で「うわ〜キタ〜悲しいやつ〜」ってわざと明るく騒いで乗り切ってます笑
momocomi様
ブログを目にとめて頂き、コメントまでくださりありがとうございます☆
にゃんぱく宣言は一見、可愛いCMに見えて深すぎるというか、猫を飼っている者・飼っていた者にとっては辛い時がありますよね。苦笑
病気で猫ちゃんを亡くされて、とても辛かったでしょうね…。どれだけ大事に育てていても、避けられない事も自分を責めちゃう事もありますよね(T-T)
我が家もにゃんぱく宣言のCMが流れると、小さな娘以外は無言になり言葉に出さずとも重い空気になります。笑
私も「うわ〜キタ〜精神面に語りかけてくるやつ〜」とか言ってみようかな?笑
私も以前、飼い猫を自由に外と家を行き来できる環境で育てていて、その猫が事故にあって亡くなってしまった事があったので、にゃんぱく宣言のCMを見てその時の事がフラッシュバックして、悲しくなる事が多々あります。
ACジャパンさんのCMは、怖いぐらいに精神面に訴えかけるCMが多いので、人に考えさせるCMとしては大成功なのでしょうね。現に私もいろいろ考えさせられましたし…。
動物系のCMに限らず、深く考えさせられるというか、精神面に怖いくらい語りかけられるものがACジャパンさんのCMには多いですよね。
世界や社会の事を考えるためには、そのくらいの訴えかけが必要なのかもしれないのかな…と思う反面、CMを見るのが怖い。笑
なんかちょっと暗い気持ちになるな…なんか重い内容だな…もしかしてこのCMの提供元はもしかして…「やっぱりACジャパンかーい!」ってノリツッコミみたいな事を1人、心の中で思う時もあります。笑
CMの内容を重く受け止めて、どうするべきなのかを考えて行動しなくてはいけないんだなと、理解はしているつもりなのですが…。苦笑
にゃんぱく宣言のCMに罪悪感を抱いたのが、私だけじゃないと知る事ができて嬉しかったです(^-^)
コメント、本当にありがとうございました(o^^o)☆