産後1ヶ月健診のチェックリストで見抜かれた産後うつ

「このコロナ禍においては特に、出産間もない産婦さんは心身ともに不安定になりやすくなっていますので、産後の身体の回復や心の健康状態をチェックするためにぜひ産婦健康診査を受診してください。」

自治体から令和3年4月1日以降に出産した産婦さんを対象に「産婦健康診査」の助成券(5,000円×2回分※)が発行されました。

※1回目は産後2週間頃に使用、2回目は産後1ヶ月頃に使用。

 

私

心身ともに不安定って産後うつの事かな?

私はどちらかといえば明るく前向きな性格だからから多分、大丈夫だと思うけど…。

 

大丈夫じゃありませんでした。

いざ産婦人科に産婦健診で行ってみたら、助産師さんの前で泣いてしまいました。

 

自分では泣くつもりもなかったし、抱えていた少しの不安も「大丈夫です」で通せると思っていたのに、健診で記入したチェックリストによって大丈夫ではない心境を見抜かれました。

産後2週間健診の内容

産後2週間健診は退院日から約1週間後に出産した産婦人科で受診します。

      【内容】
☆ママ☆
医師の診察、尿検査、体重・血圧測定、乳房の状態・授乳状況・心身の状態の確認、助産師さんによる育児相談など
☆赤ちゃん☆
体重・頭囲・胸囲測定、黄疸簡易検査、発育状態・運動機能の発達の確認など
     【持ち物】
・母子健康手帳週間健診の問診票
・診察券(母・子)
・健康保険証(母・子)
・乳幼児等医療費受給者証(ある場合)
・産婦健康診査費助成券(ある場合)
・授乳に必要な物(ミルク、哺乳瓶、お湯など)
・おむつ
・着替え
・おむつ用のゴミ袋
・ママの生理用ナプキン

この2週間健診の時点でそれなりに悩みはあったものの「赤ちゃんを常に愛おしいと思うか?」など約20項目あるチェックリストに、気持ちを抑えて自分を偽わって書く余裕がまだあり、さらには

私

妊娠中に8kg太ったのに、もう体重戻ってる!むしろ痩せた!

なんて心の中で喜んでいました。

 

しかも本来、費用としてかかる健診代5,000円が自治体からの助成券で補えたので負担する費用もなく、嬉しさ倍増。

 

健診の結果、赤ちゃんも問題なしママも心身ともに問題なしという事で産後2週間健診は約40分で終了。(待ち時間を抜いて)

 

ただ問題は産後1ヶ月健診でした…
気持ちを偽わってチェックリストを誤魔化す余裕がなくなっていました。

産後1ヶ月健診の内容

出産した日から約1ヶ月後に、出産した産婦人科で受診しますが、内容・持ち物ともに生後2週間健診とほぼ同じです。

      【内容】
☆ママ☆
医師の診察、尿検査、体重・血圧測定、乳房の状態・授乳状況・心身の状態の確認、助産師さんによる育児相談など
☆赤ちゃん☆
体重・頭囲・胸囲測定、黄疸簡易検査、発育状態・運動機能の発達の確認など
     【持ち物】
・母子健康手帳週間健診の問診票
・診察券(母・子)
・健康保険証(母・子)
・乳幼児等医療費受給者証(ある場合)
・産婦健康診査費助成券(ある場合)
・授乳に必要な物(ミルク、哺乳瓶、お湯など)
・おむつ
・着替え
・おむつ用のゴミ袋
・ママの生理用ナプキン

実はこの生後1ヶ月健診の時、心身ともに疲労ピークで赤ちゃんの乳児湿疹も酷さがピークで、思い詰めていた時期でした。

 

でも、元気な人というイメージを持たれていたがために家族にすら弱音を吐けず、無理して笑顔を作っていました。

 

生後2週間健診と同じチェックリストを記入したのですが、それを見た助産師さんが私に

大丈夫??

私

あ、はい。大丈夫です。

不意打ちの「大丈夫?」にいつもの癖で「大丈夫です」と答えてしまった私の目を真っ直ぐ見て助産師さんは

本当は大丈夫じゃないでしょ。どうした?話してみな?

そう声をかけてくれました。

 

その瞬間、涙が止まらなくなり何をどう打ち明けたら良いのかわからないまま、たどたどしく話す私の思いを助産師さんは聞いてくれました。

 

生後2週間健診のように特に相談事がなければ約40分程で終わったと思いますが、1ヶ月健診は約1時間ほどかかりました。

産後うつチェックリスト

生後2週間健診と生後1ヶ月健診で記入したチェックリストです↓

産後1ヶ月健診での私は
「あかちゃんを愛おしいと感じるか」
「赤ちゃんをとても身近に感じるか」
「悲しくなったり惨めになったりしたか」
これらの問いに気持ちを美化して偽った答えを書く事ができませんでした。

私

子供達を愛おしいという思いよりも、自分を犠牲にして無理してでも育てていかなくてはいけない存在…私の義務…

私はどこまでできるんだろう…

これからどうなるんだろう…

 

そんな感情でした。

産後うつの症状(私の場合)

産後うつとは、出産の後に精神的に不安定な状態になることです。

産後うつは出産後1ヶ月以内に発症することが多く、妊婦の3%程が産後うつになると言われています。

【産後うつで現れる主な症状】
うつ状態、涙もろくなる、夜眠れなくなる、食欲不振、強い不安を感じるなど

引用元:森ノ宮メンタルクリニック

コロナ禍での出産だった事もあり、妊娠中も産婦人科の先生がメンタル面を気にしてくださったのですが

不安な事や辛い事は…あなたは大丈夫そうだね!

と私が答える前に勝手に先生に解決されてしまうほど、私は元気な人でした。

 

6年前に長女を出産した時も、周りの人から本当に出産して間もない人なのかと驚かれるくらい元気で、産後うつになる事もありませんでした。

だから今回も産後うつにはならないから大丈夫だろうと思っていたし、家族や周りにも経産婦だから大丈夫だろう、そう思われていました。

 

私は軽度の産後うつだったと思うのですが、主な症状としては

・常に何かしら不安に思う
・突然、悲しくなって号泣
・自分の存在意義がわからなくなる
・母親としての自信をなくしていた
・家族の言動や行動に対してイラつきやすくなる
・出産した事が本当に良かったのかと自問自答の繰り返し
・もう全て投げ出して1人になりたかった

などがあり、それは産後2日目から産後3ヶ月くらいまで徐々に症状が強まる形で続きました。

 

退院した翌日から長女の幼稚園の送迎をし、他のママ達とも笑いながら会話ができていたのですが、途中からは気持ちの落ち込みが激しくなり、それができなくなりました。

 

幸いにも我が家は自営業なので、パパに仕事を可能な限り調整してもらいながら送迎をお願いしました。

 

6歳長女の存在は元気のもとになっていたし、夫や夫家族の協力がもらえる恵まれた環境にあったのですが、私の場合は逆にこの恵まれた環境に気持ちを追い込まれてしまいました。

産後うつのきっかけ(私の場合)

今になって振り返ってみると、産後うつの引き金になったであろうきっかけがいくつかありました。

コロナ禍での孤独な出産

コロナ禍で陣痛がきてから家族と離れ、出産しても退院まで家族にすら会う事が許されず…それゆえに、現実味がないというか生まれた喜びを家族で共感しづらい状況でした。

 

家に残してきた長女を心配しながら涙し、ひたすら痛みに耐えた出産でしたが、家族は私のいない日常を必死に過ごし疲れ果てていた為、むしろ「家族が頑張った感」。

娘は泣きながらも頑張ってママの帰りを待っていた
パパも娘のお弁当を作って幼稚園に送り出して頑張っていた

 

もちろん家族に感謝しているし本当に頑張ってくれたと思っていましたが、私だって頑張ったんだけどな…そんな思いでした。

長女と違いすぎた第二子(長男)

赤ちゃんによって違いがあるのは当たり前、ましてや性別が違えばなおさらだと産前には思えていたのに、産まれてみればあまりにも違いすぎて比べては不安になり…を繰り返していました。

私

長女は生まれてすぐから鼻呼吸でよく寝る子だったのに、この子は口呼吸で眠りが浅い…。

 

長女はミルクと母乳混合(後に完全ミルク)だったのに、この子はミルクを嫌がって完全母乳…。

 

長女は布団に置いても数時間、寝てたのにこの子は抱っこしていないと大泣きする…。

 

長女は生まれた時から肌綺麗だったのに、この子は荒れ気味でどうしたんだろう…。

 

長女は横抱きだったのに、この子は縦抱きじゃないと嫌がる…

 

 

入院中に赤ちゃんの呼吸と肌が気になり、助産師さんに聞いてみたのですが

そんなに気になる??

赤ちゃんがまだ鼻呼吸できないのも肌が荒れたようになってるのも赤ちゃんだから仕方ない!

 

上にお子さんいらっしゃるんだよね…?

1人育ててるくせにこんな事で不安に思うんじゃねーよ感があったのですが、上に子供がいるからこそ、その時との違いに戸惑い、不安でしたがそれ以上は聞けませんでした。

 

出産時にもなかなか赤ちゃんが出て来ず、しかもコロナ禍で孤独だったこともあり、初めての出産よりも大変だったのですが、病院側にも家族にもわかってもらえない部分があって悲しくなりました。

退院後に予想外の同居生活

長女を出産した時は1人目という事もあり産後は実家でお世話になったのですが、今回は娘の幼稚園などもあるので里帰りせず夫家族と同居の家で過ごしました。

 

退院してきてからも1ヶ月くらいは無理しないようにね。後から体に影響でるから。

出産前からお義母さんに体を気遣われ、産後はお言葉に甘えようと思っていたのに…

退院日にまさかのお義母さん胃腸炎。

 

お義母さんはほぼ部屋に隔離状態で、しかも回復が遅かったので、私は産後休む間もなく寝不足のまますぐいつもの日常に戻りました。

 

胃腸炎が治ってもなかなか体力が戻らなかったようで、しばらくの間

私が赤ちゃんを見てるから。

(他のことはお願い)

と言って、私の腕の中で眠った赤ちゃんを私から離していつも赤ちゃんを抱いていました。

 

夫には言えませんでしたが、私は赤ちゃんの親のようで親じゃないような、そんな感覚でした。

 

私

私が甘えているだけなのかもしれないけれど、産後こんな風になるなんて…

思っていたのと違うな…

そう思いながら産後を過ごしていました。

赤ちゃんの母親は誰??状態

1日の間で、夜の寝る時と母乳の時以外はほとんどお義母さんが抱っこしていた赤ちゃんは、お義母さんの抱っこじゃないと大泣きしてどうにもならなくなりました。

 

母親の私が抱いても大泣きし、お義母さんの手に代わった瞬間に泣き止む…

これが約2週間続いたのですが、この2週間はすごく苦しくて長く感じました。

 

私が抱いて赤ちゃんが泣くと何をしていてもすぐに飛んできて

はいはいはいはい。赤ちゃん、どうしたのどうしたの!

抱っこ代わるから。

と私の手から赤ちゃんを離される。

 

私

(夜中も朝方も寝ずにお世話しているのは母親の私なのに…。)

虚しくなりました。

生後20日の赤ちゃんが風邪?!

入院中、口を開けて寝る赤ちゃんの喉から聞こえる痰が絡むような音と、寝ている時に喉がガガっと鳴って泣いて起きてしまうのが気になっていました。

 

助産師さんに相談した時に正常範囲だと言われて退院したものの、生後20日頃、ひどく痰がからむようになり母乳がいつもの半分ほどしか飲めなくなりました。

 

生後1ヶ月以内は産婦人科で診察と言われていましたが、電話で症状を伝えると小児科で診察を受けて欲しいとの事。

結局、小児科では

恐らく鼻風邪だと思うんだけどこれだけ小さいと心配だから、大きい病院に紹介状だしますので今からすぐ行ってください。

 

入院中も気になる事があったとなると、生まれつき気管が弱い子かもしれないから調べてもらってね。

と言われ急遽、大きな病院で3時間かけてレントゲンやウイルス検査を受けました。

 

こんな小さい子に風邪をひかせてしまったとか、何か異常があったらどうしよう、長女は丈夫だったのになんで…と自分を責めて落ち込みました。

 

しかもこの時、お義母さんの抱っこじゃないと大泣きして泣き止まない時期だったので、病院でこの状態になったらどうしようとハラハラしていました。
(幸いにも赤ちゃんは病院にいる間、ずーっと私の腕の中で寝ていました)

 

結果は

痰づまりですね。

私

(その痰づまりの原因を知りたいんだよ!)

風邪とか気管が弱いとかではないのですか?

熱もないしウイルス検査も異常ないし。仮にこの小ささで風邪ひいたら即入院だから!

この子は痰づまりです。

治療も薬もありません。

3時間かけて検査した結果が痰づまりってと思いつつも安心しましたが、これがいつまで続くのかと不安でした。

 

鼻から長い綿棒をさしてウイルス検査をした時に鼻の通りが良くなったのか、病院に行った直後から痰づまりが気にならなくなり、1週間後には治りました。

顔全体に乳児湿疹

洗っても保湿をしても赤ちゃんの顔に出た乳児湿疹がどんどん全体に広がっていき、生後1ヶ月目には顔が可哀想な状態になりました。

 

石鹸や保湿剤も何種類か試してみても改善せず、同じ時期に産まれた長女は乳児湿疹が全く出ずに周りからも病院からも「すごく肌が綺麗」と言われていたので、なおさら落ち込みました。

 

こんな肌にしちゃってごめんね…と罪悪感でした。

私

やはり1ヶ月健診で乳児湿疹について触れられましたが「泡でよく洗ってあげて」と言われただけでした。

その後、いつもより多めに泡をつけて洗ったところすぐに良くなりました。

コロナ禍で自宅に来客

コロナ禍で入院中も家族すら面会できない状況の中、この少子化の中での赤ちゃん誕生はおめでたい事だと親戚や近所のご年配の方が家にいらっしゃいました。

 

テレビでは若い人がコロナに対しての意識が薄いと言われていましたが、私の周りはむしろ若い人達の方が「赤ちゃんがコロナになったら大変だから」と気を遣ってくれたように思います。

 

マスクを取って世間話をしながらお茶を飲んで長居をされたり、赤ちゃんを抱っこしてあやされたりする様子を見てモヤモヤしてしまいました。

 

自治体の赤ちゃん訪問に関しても、コロナ禍なのでオンラインや延期など何かしらの配慮があるのかと思えば例年通りだったので残念に思いました。

小児科での2ヶ月健診

生後1ヶ月健診を産婦人科で受診した際に先生から「もう少し赤ちゃんの体重増えても良いくらいだから、母乳の回数を増やしてみて」と言われました。

 

赤ちゃん訪問の際にも「母乳は欲しがるだけあげてください」と言われたので欲しがるだけあげました。

 

その結果、2ヶ月健診で言われたのが

赤ちゃんの体重増えすぎー。

お母さん母乳あげすぎちゃってるんじゃなーい?

 

しかも心音に少し雑音が混じっているのが気になるから、大きな病院の小児心臓外来に紹介状を書きますと。
(結局、大きな病院での心電図・レントゲン・エコーで異常は無し)

 

いろいろとダメージを受けました。

 

生後2ヶ月にして大きな病院にこれまで2回も紹介状を出され、こんな小さい体でいっぱい検査される赤ちゃんに申し訳なく思いました。

 

長女がとにかく健康体だったので、またそれを比べては落ち込みました。

産後うつを救ってくれた言葉

私の場合は夫家族との同居や娘の幼稚園もあり、心身ともに休めない状況の中、家族やお医者様の言葉が追い打ちとなって軽度の産後うつにつながったのだと思います。

 

でも、矛盾ではありますが救ってくれたのもまた人の言葉でした。

 

私はどちらかと言えば相談を受ける側で、変なプライドもあって表向きは明るい人でありたいと思い、人に弱音を吐く事が苦手なタイプでした。

 

産婦人科で1ヶ月健診を受けた時、チェックリストによって精神状態が不安定なのを見破られ、助産師さんに泣きながら

・夫家族と同居で上手くいかない事
・赤ちゃんがお義母さんの抱っこではないと泣く事
・第一子と第二子が違いすぎる事
・乳児湿疹が酷いこと

全部吐きました。

 

助産師さんは「そっかー」と言いながら

同居はキツイよねー。

でもさ、みんなそうやって乗り越えていくんだ。きっともう少しで笑えるからさ。

周りの人に自分の気持ちを話して、あーだこーだ言ってみな?

 

赤ちゃんの湿疹だって大丈夫だから。いいのいいの。赤ちゃんはあと数ヶ月もすれば自分で治せる力がつくんだから。

気にしなくていい大丈夫。

 

「大丈夫」ってこんなに温かくて元気の出る言葉だったんだ…。

 

本当に悩んでいる時に軽く「大丈夫大丈夫」なんて言われるとイラッとする場合もあると思いますが、この時の私にはすごく沁みました。

 

いつも長女や周りの人に「大丈夫だからね」って言ってるくせに、なんで自分には大丈夫って言いきかせてあげられなかったんだろう。

 

遠く離れて住む親戚から出産祝いが送られてきて、お礼の電話をした時も心が苦しい時期で

親戚
親戚

コロナ禍で大変だったねー。

パパと娘ちゃんも本当に頑張って待ってたんだね。すごい。

私

(あぁ…やっぱり頑張ったのはパパと娘なのか…)

 

うん。本当に大変だったと思うけどパパも娘も頑張ってくれたんだよ。

親戚
親戚

みんな本当に頑張った!

 

でもね、1番頑張ったのはあなたなのよ。よく頑張ったね。

本当にお疲れ様。

 

久しぶりに大泣きしました。

 

私も「自分も頑張ったんだ!」って思ってもいいんだ、そう思ったら今までの事が全て報われた気がして前に進めました。

 

もし、みなさんの周りに産後間もないママがいたら、気の利いた言葉ではなくありきたりな言葉でいいので

「体調は大丈夫?」
「お疲れ様」
「頑張ったね」

そう声をかけてあげてください。

 

私のように、その言葉に心救われるママがきっといるはずです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました