娘3歳4ヶ月。わずか1分、目を離した隙に鼻の奥に6mmサイズのビーズを入れてしまう事件が発生。
小さな子供はよく、興味本位で口・鼻穴・耳穴にBB弾の玉やビー玉、豆などを入れてしまうと聞きますが、まさか我が家でもそれが起こるなんて思いもしませんでした。
本来なら、鼻にビーズなどが入って取れない場合は耳鼻科を受診して取り出してもらう事が望ましいのですが
⚫︎土曜日の夕方に受診できる耳鼻科がなかった
⚫︎夜間救急に耳鼻科がないので取り出せない
そんな不運が重なり、耳鼻科も夜間救急も受診できませんでした。
ただ、幸運な事に子供の鼻奥にビーズが入ってから4時間後に、娘にケガをさせることなく、自宅で無事に鼻からビーズを取り出す事ができました。
我が家では、何事もなく無事にビーズを鼻から取り出せたとはいえ、参考にしてもらうには危険な行為もありますので、「こんな方法で取り出した人もいるんだ」程度にお読み頂けると嬉しいです。
鼻にビーズ…も夜間に診察できる耳鼻科も救急もない
この写真は、子供の鼻穴奥にビーズが入ってしまい、もう取り出せる!というところまできた時に撮った写真です。
この数時間前までは、白いビーズがチラッとしか見えないくらい、鼻奥にビーズがありました。
この時の危機感を親子で忘れないように撮影しました。
娘が鼻穴にビーズを入れて取れなくなってしまったのは、不運な事にほとんどの耳鼻科が午後から休診している土曜日の夕方でした。
ほんの1分、目を離した隙に6mmのビーズを鼻に入れ、指で取ろうとして奥まで押し込んでしまい、痛がって泣く娘。
慌てて鼻の奥をのぞき、チラッとビーズが光って見えた時は、怖い気持ちと、娘から目を離してしまった自分を責める気持ちで、私も半泣き・プチパニック状態でした。
鼻フンッ!フンッ!てしてみて!!
ビーズの詰まっていない方の鼻穴を押さえ、娘に鼻息でビーズを押し出すように言ったのですが、娘は泣くばかり。
鼻の上から押し出そうと、鼻の付け根に近いところを軽く触ってみると、痛いようでさらに号泣。
自力ではダメだと判断し、必死で耳鼻科に電話をかけたものの、土曜日で診察終了しているところばかりでつながらず、やっと1件つながったと思ったら
混みすぎて、今来てもらっても最短で夜の8時か9時くらいの診察になります。
最悪は診察できないかもしれません。
それならばと、夜間救急センターにも問い合わせてみたのですが
内科・外科・小児科はあっても耳鼻科はないので、痛い思いだけさせて取り出しできない可能性の方が高いです。
地域によるのかもしれませんが、もう少し頼れる医療をよろしくお願いします。
⚫︎現段階で咳き込んだり息ができない状態ではない事
⚫︎ボタン電池など危険な物ではない事
これが緊急を要しないと判断されたようなのですが、鼻に異物が入ったら耳鼻科に行くべきだとわかっていても、内科や外科と違って夜間や時間外になると、診てくれる病院がほぼないという現実を知りました。
病院と電話をしている時には、娘は痛がる様子もなく、鼻にビーズが入ったままテレビを観て笑っていたのですが、耳鼻科にもう一度電話をして
あの…緊急性がないのかもしれませんが本当に困ってて。
もし耳鼻科で対応してくださるとしたら、どのような方法になるのですか?
と聞いてみたところ
取れそうなら細長いピンセットで引っ張って、ダメそうなら吸引器で吸います。
細長いピンセットを、素人が子供の鼻に突っ込むのは危険だと思ったので、耳鼻科に「夜8時以降の診察でも良いのでお願いしたい」と伝え、それまでにできる事がないかを聞いてみました。
病院に行かずに鼻からビーズを取り出した方法
ティッシュで「こより」を作って、ビーズが入っていない側の鼻穴を優しくコチョコチョして、くしゃみさせたら出てこないかな?
あとは片方の鼻穴をふさいで、ふんってさせて出すくらいですかねー。
耳鼻科の先生からアドバイスをもらったものの、残念ながらどちらも嫌がって泣いてしまう為、鼻からビーズは取れず。
泣けばビーズが下の方に降りてくるかと思えば、そんな事もなく定位置のまま。
泣く娘をあやす事を兼ねて、細かい振動を与えればビーズが降りてくるかもしれないと思い、16kgの娘を抱いて、わざと強く足踏みをしながら40分程歩いたのですが…
意外とこれが効果絶大!!
なんと、チラッとしか見えなかったビーズが4割くらい見えるようになりました。
せっかく4割見えるところまできて、また奥に引っ込んでは大変だと思い、娘を膝に乗せながら子供番組を見せ、娘の呼吸に合わせてビーズが入っていない方の鼻穴を指でふさいでみました。
しかしここで問題発生。
泣いた時に出た鼻水が固まり始め、粘着力があったため、ビーズが固定されてしまい、その後はビーズが下に降りてくる事はありませんでした。
固まり始めた鼻水は手強く、最終兵器だと思って使った鼻水吸引器でもビクともせず、この「鼻水がビーズを固定する問題」を解決したのはなんと
赤ちゃん用のピンセット(プラスチックで短めの)!
これはあって良かった。
しかもラッキーだったのが、娘が泣き疲れて鼻にビーズが入ったまま爆睡し始め、ピンセットで鼻くそ取り放題!!
ちょうど良い粘り気のある鼻くそを、ピンセットでゆっくり取り除いていったのですが、その鼻くそにくっついたビーズがジワジワと移動して下に降りてきて、ビーズの6割が見えるまでに。
ここまできたらと、鼻水吸引器で吸ってみようと試みたのですが、吸引口が意外と太いのとチューブが長い事もあり、ビーズを引っ張り出せませんでした。
もうビーズの半分以上が見えてる状態なのに〜!!
※しかも最悪なことに、耳鼻科から「混雑しすぎて診察は不可」との連絡あり
鼻水吸引器がだめなら、もっと鼻穴に入りやすくて吸引しやすいものを…と考えた結果、娘がジュースを飲む時に使う、使い捨ての細いストローを短く切っての吸引を思いつきました。
鼻の粘膜を傷つけず、確実にストローでビーズだけを捉えて吸引できるよう、そして娘が急に起きた時にパッとストローを引っ込められるように
⚫︎ストローは6cmくらいの短めにカット
⚫︎ストローの先が尖っているところは使わず、平らな方を使う
さらにこのストローで、娘の鼻の中にあるビーズと同じビーズを使って、吸引する練習を夫と2人で重ねた結果、吸引力の強い夫がビーズを取り出す事になりました。
寝ている娘を下から覗き込むような体勢で私がスマホのライトで鼻穴を照らし、夫がストローで鼻穴につまったビーズを吸引。
すごい!ストローの平らな部分が意外とちゃんとビーズを捉えて吸引できてる!
吸引を繰り返す事30分、鼻奥からなんとか引っ張り出すことができ、ついにビーズが丸見えの状態でもう取り出せる!というところまできました。
(普段はもっと可愛いのですが、鼻にビーズが詰まったままの下からアングルはキツイものがありますね)
もうここまでビーズが出てきたら、取り出せるのも時間の問題だと思っていたら、またまた問題発生。
今度は鼻穴にピッタリとビーズがハマってしまい、吸引し続けても全く動かなくなり、手で取ろうとしても取り出せず、むしろビーズがまた奥に戻ってしまいそうになりました。
ここまできて取り出せずに終わるのか…と夫婦で肩を落としていたのですが、ふと思いついたのが
赤ちゃん用の綿棒で、弾き出してみる!!
大人用の綿棒は、先が太くて丸みをおびていて滑りやすいのですが、赤ちゃん用の綿棒は先が細くて固さもあるので、鼻穴に固定されたビーズを捉えるのには最適でした。
鼻穴に綿棒の入る隙間はなかったので、綿棒の先でしっかりとビーズを捉え、グッと力を入れて鼻穴の外にピンっと弾き出しました。
午後8時、約4時間の長い戦いの末、娘にケガをさせることなく、鼻穴から6mmのビーズを無事に取り出すことができました。
友人の中には、子供が鼻の中に入れてしまったビー玉を記念に取っておいているという人もいるのですが、私は迷わず娘の鼻穴から出たビーズを捨てました!
鼻に異物で咳き込む・ボタン電池が入った場合は救急車
鼻穴にビーズ事件が起きた我が家の場合
●1ヶ所だけ開いていた耳鼻科は患者さんがいっぱいで受付不可だったこと
●夜間救急にも耳鼻科がないという状況だったこと
●鼻にビーズが入ったものの元気があって呼吸にも睡眠にも支障がなかったこと
⚫︎鼻に入ったのがボタン電池ではないこと
この5つの理由から自宅でビーズの取り出しを行いましたが、
⚫︎鼻に異物が入って咳き込んでいる場合
⚫︎鼻にボタン電池を入れてしまった場合
この場合は気管にまで入り込んで咳をしている可能性や、ボタン電池が鼻の粘膜を壊死させてしまう恐れもあり、とても危険なので迷わず救急車を呼ぶべきです。
ボタン電池はサイズ的にも、子供が鼻や口に入れやすい大きさなので注意が必要です!
子供は興味本位で鼻にビーズをたった1分で入れてしまう
娘はビーズを見るのも触るのも初めてだったわけではなく、性格的にも慎重な子だったので、私もすっかり油断していました。
鼻穴ビーズ事件が解決したあと、どうして鼻穴にビーズが入ってしまったのかを娘に聞いてみたのですが
あのね、キラキラして綺麗でいい香りがしそうだなって鼻に近づけたら、指でピンってしちゃって鼻穴に入って、取ろうとしたら奥にいって取れなくなって怖くなった。
まさに興味本位+ハプニング。
しかもたった1分、目を離した隙に結構いろいろやってたのね。
小さな子供が鼻に物を入れるのは、興味本位からの「何気なく」で、ふと思ってから行動に移すまでが一瞬なんだと改めて思いました。
今回、娘が鼻に入れたビーズは、娘が大好きで何十回とやった事がある、ガチャポンに入っていたビーズでした。
何十回とガチャポンをやっていても、今まで問題がなかったので、その事も私の油断に繋がったと思います。
子供の行動には「絶対に大丈夫」なんてものはなく、日常には危険が潜んでいるのだという事を、娘の鼻ビーズ事件で思い知らされ痛感させられました。
小さなお子さんがいるママさん、パパさん。気が休まる時がなかなかありませんが一緒に1つずつ乗り越えましょう(泣)
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