みなさんは、栄養価が高いと評判の「黒にんにく」を食べた事がありますか?
にんにくは、独特な香りが気になるから苦手だ、という人もいると思いますが、そのにんにくを熟成させて作る、「黒にんにく」の味は全くの別物。
まるでドライフルーツのようです。
にんにく特有のあの臭いがなく、甘くてほどよく酸味もあって栄養価も高い、そんな黒にんにくを、我が家では6年前から炊飯器を使って手作りし、家族で食べ続けています。
黒にんにくがどんなものか気になっている人、黒にんにくを炊飯器で作ってみたいと思っている人のお役に立てるよう
⚫︎黒にんにくを炊飯器で作る方法
⚫︎黒にんにくが上手く作れない時に考えられる事
についてご紹介します。
黒にんにくの効果について
にんにくを熟成させる事で、栄養価が高くなるといわれている黒にんにくは
●疲労回復
●風邪予防
●ガン予防
●アルツハイマー予防
など、様々な効果が期待されている注目すべき健康食品です。
この黒にんにくを、私達家族(お義父さん・お義母さん・私)が1日1片食べ続けてきた結果、それぞれが実際に感じた体の変化は以下の通りです。
【黒にんにくを食べる前の体の悩み】
お義父さんの悩み
・60代で髪が全部白髪
・何を食べても胸焼け
・夜に何度かトイレに起きてしまう
・血圧、糖尿病などの生活習慣病
お義母さんの悩み
・太り気味
・動脈硬化
・乾燥肌
私の悩み
・朝起きた時に疲れが取れない時がある
・少しポッチャリ
・時々、便秘ぎみ
・肌にハリがなくなった
それぞれの体の不調が改善されることを願い、黒にんにくを手作りして食べ続けること6年。
【黒にんにくを食べ続けた結果】
●後頭部のあたりの髪が黒くなった
●食後に胃腸薬を飲まなくても胃がムカ ムカしなくなった
●夜中、トイレに起きる回数が4回から1回に減った
●血圧や糖尿に関しては微妙に数値減で体調良し
●極度の冷え性だったが、以前より体がポカポカするようになった
●肌にハリがでて、モチモチになった
●便通が良くなり、溜め込まなくなった
●長時間、動いても疲れにくくなった
1番、目に見えて効果があったのはお義父さんで、白一色だった髪が後頭部付近から黒くなり始めている事に、家族も周りの人も驚いています。
お義父さんは、毎日のお酒や甘い物の摂取を控えればもう少し何かしらの効果が見られると思います。
季節関係なく、極度の冷え性だったお義母さんも、体がポカポカして体調が良いからなのか前より明るくなり、活動的になりました。
私も痩せはしませんが便通が良くなり、娘との散歩(階段・坂道)でも息切れしたり疲労を感じることが少なくなりました。
手作りが大好きな我が家では、黒にんにくの他にも「干しぶどう酢」を作って食べているのですが、この干しぶどう酢もさらなる効果を発揮してくれているのかもしれません。
国産以外のにんにくでも良いのか
黒にんにくを作る際、お値段が手頃な「中国産」で作るのが良いのか、値段は高くても「国産」のものを使うのが良いのか?
結論!どちらでも黒にんにくを作ることはできますが、作り慣れてきたら「国産」のにんにくで作るのがおススメ!
国産のにんにくで作る黒にんにくは甘さのレベルが違います!
スーパーなどでにんにくの値段を見ると、中国産か国産かの違いで値段が倍近く違うので、我が家は始めのうちは作るのを失敗してもいいようにと、安い中国産のにんにくを使って、黒にんにくをてづいました。
ただ、国産のにんにくで作る黒にんにくは甘さのレベルが中国産に比べてはるかに上で、甘さと酸味の他にも言い表せないコクのようなものを感じます。
「利き酒」ならぬ「利き黒にんにく」ができるのではないかと思うくらい、はっきりと味の違いがわかります。
黒にんにくを作るなら国産にんにくを使うのが理想的ですが、まず作ってみようかという段階であればお手頃な中国産のにんにくで何度か練習してみるのが良いと思います。
慣れてきたらぜひ国産のにんにくで作ってみてください!
中国産のにんにくでも十分に美味しいのですが、国産の味を知ってしまうとどうしてもおすすめしたくなります。
炊飯器で黒にんにくを作る方法
黒にんにくは、白いにんにくを「一定の温度と湿度を保ちながら長時間、加熱して熟成させる」ことで作る事ができるのですが、自宅で作る時は炊飯器を使います。
我が家は新しく炊飯器を買い換えたタイミングで、古い炊飯器を「黒にんにく専用」にしました。
※炊飯器で黒にんにくを作ると、にんにくの臭いが染みつきますので、使わなくなった炊飯器もしくはリサイクルショップなどで、安い炊飯器を用意する事をオススメします。
【用意するもの】
●白いにんにく 10個〜15個(炊飯器の大きさによります)
●アルミホイル
●炊飯器
炊飯器の釜の内側にアルミホイルを敷く
底だけにアルミホイルを敷いても作る事ができるのですが、我が家はアルミホイルを長めに切って、釜の側面、釜の底にアルミホイルを敷いています。
この方が、熟成するのにバラつきが少なかったからなのですが、もちろん釜の底だけにアルミホイルを敷いて作る事もできます!
にんにくを皮付きのまま炊飯器に入れる
にんにくのとがっている部分を上にして釜の底に何個か並べ、底に並べ終わったらその上に、今度はとがっている方を下にして入れ、隙間を埋めていきます。
重ねる際、バラバラと適当に入れても黒にんにくは完成するのですが、途中で上下を入れ替える作業があるので、その時はバラバラな状態よりはある程度、きれいに重ねてあった方がラクです。
アルミホイルをかぶせてフタをしめたら炊飯器の保温スイッチをON
釜に詰め込んだにんにくの上に、アルミホイルをかぶせてフタをし、炊飯器のフタを閉めたら保温スイッチをオンにして保温のまま1週間放置。
この間、気をつけて頂きたいのが、炊飯器によっては一定の時間が経過すると、保温設定がオフになっている事があります。
その場合は時々、様子を見ながら保温設定をオンに直してください。
初めて作る方はビックリすると思うのですが炊飯器で保温を始めて、2〜3日は強烈なにんにく臭が漂います。
4日目以降はにんにく臭も徐々に落ち着き、何回も黒にんにくを作っていると、鼻が慣れるのか、ほとんどにんにく臭が気にならなくなります。
にんにくを上段・下段、入れ替えてさらに1週間
1週間経ったら、1番下に置いていたにんにくを上に、上に重ねていたにんにくを下に、上段と下段を入れ替えてまたアルミホイルのフタをしてさらに1週間保温のまま放置します。
乾燥させるとより美味しい☆
2週間、炊飯器で保温した事で、黒にんにくは既に完成しているので、この時点でも美味しく食べられます。
ただ、炊飯器から出してすぐの黒にんにくは、ベチャベチャした感触になっている事があるので、我が家では炊飯器から取り出したら1〜2日、日の当たらない風通しの良い場所で自然乾燥させています。
乾燥させる事で、実が引き締まり、甘さも酸味もギュッとつまった黒にんにくが出来上がります。
「ベチャベチャ」「カチカチ」で上手く作る事ができない原因は?
我が家ではこれまでに、何十回も黒にんにくを作ってきましたが、作り慣れていても何度かベチャベチャになってしまったり、カチカチになってすぐに腐ってしまった事があります。
この我が家の失敗談が、黒にんにくを上手く作る事ができない!という方のお役に立てる事があるかもしれないので、その場合の対処法をご紹介します。
黒にんにくが「ベチャベチャ」になるパターン
いつも、最後に1〜2日間ほど乾燥させる事で、ベチャベチャした黒にんにくも身が締まって食べやすくなるのですが、いつもと同じ行程で作っても、ベチャベチャになりすぎてすぐにカビが生えて食べられなくなってしまった事がありました。
ただこの時、作る行程は同じだったものの、いつもと違ったのが「にんにくが新鮮すぎた」ことです。
いつもは乾燥したにんにくを使っていたのですが、畑でにんにくを育てているお宅から頂いて新鮮なうちにと、すぐに黒にんにくを作るのに使いました。
新鮮なニンニクは水分が多すぎたようで、ベチャベチャすぎる上に、出来上がったものをしばらく日の当たらない風通しの良い場所で乾燥させてみても、いつまでも固くならず、そのままカビが生えてしまいガッカリしました。
何でも新鮮なものが好まれますが、黒にんにくを作る時には乾燥したにんにくを使う事をお勧めします。
乾燥していないにんにくを乾燥させる場合、我が家では
1.皮がついたままのにんにくを、キレイに水で洗います。
2.根っこが長いままだと栄養が根に取られてしまうので、短く根っこを残して切り落とします。
3.茎の部分を15cmくらい残して切り揃え、紐で結んで日陰で雨が当たらず、風通しの良い場所に干します。
(ネットに入れて乾燥させる事もあります)
乾燥期間、なんと約1ヶ月!!
気長に待てる方だと、1ヶ月半から2ヶ月くらい乾燥させるようなのですが、気長に待てない我が家は1ヶ月で終わり。
それでもなんとか、にんにくの仕上がりがベチャベチャになる事はなくなりました。
黒にんにくが「カチカチ」になるパターン
これはいまだに時々あるのですが、にんにくがギュッと固くなりすぎて出来上がってしまう事があります。
最初の頃、出来上がった黒にんにくが固くて食べられない時があって、原因をさぐってみたところ、単純に炊飯器のスイッチを「保温」ではなくて「炊飯」にしていたという。
もう1つの原因は、アルミホイルでフタをする際に、しっかりフタがされていなかった事です。
マメな夫が作った黒ニンニクは、丁度良い固さなのに、大ざっぱな私が作った黒にんにくはカチカチ。
夫が作る様子を見ていたら、にんにくの上にアルミホイルでフタをする際、丁寧に隙間なく包み込むようにフタをしていて。
「美味しくなってね。おやすみ。」とでも言っているかのようなフタの仕方だったんです。
一方、私の方は「はいおやすみ。あとはよろしくね〜。」と適当な感じが丸出しのフタの仕方である事に気づき、この違いか!と思いました。
もしかしたら的外れなのかもしれませんが、黒にんにくがカチカチになる場合、
・炊飯器のモードは「保温」か?
・アルミホイルでしっかりフタができているか?
この2点をチェックしてみてください。
黒にんにく専用の炊飯器を購入しようと考えている方へ
我が家ではご飯をよく食べるので、炊飯器を大きいものに買い替えたタイミングで、古い方の炊飯器を使って黒にんにくを作っています。
新たに黒にんにく専用の炊飯器を用意する際は、お手頃なものをリサイクルショップで購入するのも良いと思うのですが、炊飯器で作り慣れた今でも作る事が少し面倒に思えたり、出来にバラつきがある事があります。
もし、これから黒にんにくを作るための炊飯器を新しく購入する予定の方がいたら、炊飯器を購入するよりも「黒にんにくメーカー」を購入する事をオススメします。
楽天市場やAmazonで、数種類の黒にんにくメーカーが販売されているのですが、炊飯器で作る時のようにアルミホイルをかぶせて保温したり、1週間ごとににんにくを入れ替えたりする手間がありません。
価格も10,000円前後で、新たに炊飯器を購入するのとあまり変わりがないと思うので、黒にんにくを作るためにこれから用意する予定がある方は、始めから黒にんにくメーカーを購入した方が手間を減らせると思います。
手間がかかるからこそ「黒にんにくの価値」がわかる
炊飯器にしても黒にんにくメーカーにしても、黒にんにくが出来るまでの時間や手間を考えると、正直「面倒くさっ!」と思いませんでしたか?
私も面倒だと思った事があるのですが、栄養価が高い上に出来上がるまでに時間も手間もかかっているので、作っていると黒にんにくが高値で売られている理由がわかります。
そして作り始めると意外とハマり、スゴイものを作っている感に浸る事ができますのでみなさんもぜひ、ご家庭で黒にんにく作りに挑戦してみてください。
もし、炊飯器や黒にんにくメーカーをすぐに用意ができない、臭いが気になるから作る場所をどうしよう…と困った時は無理に手作りをせず、お店やネットで購入して、1度は食べてみてください。
コメント
初めまして(*’▽’*)♪
何度かやりますが失敗します。
黒く焦げてカチカチになります。
1週間たって、裏返す時点でにんにくはどんな状態ですか?硬いですか?
何が悪いのか?
上手く出来るまでと、中国産にんにくを使ってます(=^^=)
1度頂いて食べたのが…病みつきに。
教えてください。
☆mieko様☆
初めまして(o^^o)コメントありがとうございます☆実は私も2回、全く水分がなくなって真っ黒焦げのカチカチになった事があるんです(T-T)
その時にわかったのは、アルミホイルでフタをする際に、隙間なくしっかりフタができておらず、ニンニクの水分が逃げていたんです…。
いつもなら、1週間経って上下を入れ替える時にホクホクと湯気が出ている状態なのに、この時は湯気があまり出ずに、あれ?と思ったのですが、出来上がった黒ニンニクを見て「やってしまった…」と思いました。
通常は1週間後に上下を入れ替える段階では、柔らかくホクホクと湯気が出ています(o^^o)
あと2回目の失敗は、炊飯器のモードを「保温」ではなく「炊飯」にしてしまってました(T-T)
ガッチガチになりました!笑
もしよろしければ、
・アルミホイルのフタは隙間なくしっかりされているか?
・「炊飯」モードではなく「保温」モードになっているか?
この2点を確認頂ければと思います(T-T)
(もうどちらも完璧だったらごめんなさい…)
あとは、どんなに作業工程完璧(o^^o)!と思っていても失敗っぽくなる事もまれにあって。
その時、黒ニンニクを作る前のニンニクを確認したのですが、もともとのニンニク自体の水分量が少ないと感じました。
そんな事もあると思います(T-T)
憶測ばかりでお役に立てる事がなかったかもしれません。申し訳ございません。
黒ニンニク、手間はかかりますが美味しいですよね(^^)黒ニンニク作りが成功しますように☆