我が家には7歳のキジトラ猫がいます。
人間の年齢だとだいたい44歳くらいのようだ。
人間の44歳といえば、まだまだ若い年代だと思うのですが、猫の場合は「高齢期」に入るようです。
高齢期だというのに、高い所を見ればすぐに飛び乗り、転がるものを見ればダッシュで追いかけ、よく食べよく寝る猫なので「老い」はまだ先の事だと思っていたのですが…
突然、ジャンプができなくなりました。
いつもは勢いよく後ろ足を蹴ってジャンプしていたのに、なんだか力無くホワッとした低いジャンプをしたり、ジャンプする事を躊躇したり。
猫のそんな様子を初めて見たので、一体何が起きているのだろうと不安になり
もし大きな病気だったらどうしよう…。
そう考えたら悲しくなりました。
突然、ジャンプできなくなった時に考えられる病気
突然ジャンプができなくなった猫の様子を見て
前の日に腰が痛くなるような抱き方をしていなかったかな?
最近、異変はあったかな?
やっぱりもうすぐ高齢だから?
いろいろ考えました。
すぐ病院に連れて行く事も考えたのですが、病院に連れて行かれる事自体が猫にとってはものすごくストレスになる事があるようで…
うちの猫がまさにそれで、以前、病院を怖がってしばらく腰を抜かしたようになってしまった事があります。
今の状態でさらにストレスを与えては可哀想だなと思い、まずは病院に連れて行く必要があるのかどうかを、以前、お世話になった事のある動物病院に電話で確認してみました。
その時、動物病院側から聞かれたのが
⚫︎ケガはしていないか?
⚫︎寝ている時間が長くないか?
⚫︎足を触ると痛そうにしたり嫌がったりしないか?
⚫︎歩き方はおかしくないか?
⚫︎ウンチとオシッコに変化は?
⚫︎肥満ではないか?
⚫︎年齢は?
以上の事だったのですが、年齢を聞かれた時に高齢期に入った事を伝えると、「足腰の筋力低下」も否定はできないと言われました。
ただ、ジャンプができなくなった事以外は本当にいつもと何も変わりがないんです。
猫が肥満ぎみになると、体が重くてジャンプができなくなる事もあるようですが、我が家の猫は体が大きな割に体重は2.3kgとスリムな方なので、肥満には当てはまらないだろうと思いました。
結局、後ろ足を引きずったりすることもなく、元気も食欲もあるのであればすぐにどうにかなる病気ではなさそうだけれど、電話だけでは状態が確認できないので念のため病院で見せてと言われました。
猫がジャンプできなくなった時、考えたくはありませんが
など、家で様子見なんてしている場合ではない大変危険な病気を患っている事もあるようです。
動物病院の受付けの方にいろいろ話しを伺って、そのまま病院の予約をして電話を切ろうとした時
あっ…猫ちゃん最近、ジャンプに失敗しちゃった事とかはないですよね…?
と電話口で言われ、前の日の事を急いで思い出してみると…ありました。
猫の「気持ちの問題」でジャンプができなくなることも
早朝3時半頃、我が家の猫が床から高さ1mほどの窓際で外を見ていた時、外で他の猫が鳴きながら、何度も何度も窓越しに我が家の猫をめがけて飛びかかってきました。
外にいる猫の鳴き声と、飛びかかってきた時の窓への衝撃がすごくて目が覚めました。
それに驚いた我が家の猫が、両前足だけでぶら下がり、後ろ足をバタバタしてもがいた結果、漫画のように窓からずり落ちてしまったんです。
慌てて私が抱き抱えてもどこか痛がる様子もなく、ケガをしているわけでもなく、その後も普通に歩いたり走ったりしていたので安心していたのですが、問題は「猫の気持ちの方」だったようです。
ジャンプに失敗した事がトラウマになって、思い切りジャンプできなくなったり、ジャンプする事に対して臆病になってしまう猫もいるのだとか。
プライドの高いツンデレ猫なので、ジャンプできなくなった理由が「猫の気持ち」にあるような気がして、その事を電話口で伝えたところ、それなら猫が落ち着くまで少し様子を見ても良いかもしれないと。
もし気持ちやトラウマが原因で、ジャンプできなくなったのだとしたら可哀想だなと思い、自分なりのサポート方法を考えて実行してみました。
そのサポートが功を奏したのかはわかりませんが、ジャンプができなくなってから28時間後に復活しました。
猫の気持ちに人間が寄り添う事でサポートできることもある
床から高さ1m程の所にある窓、高さ150cmのキャットタワー、冷蔵庫の上、洗濯機の上、食器棚の上、いつも余裕でジャンプし飛び乗っていた場所にジャンプができない。
でも、実際に高い所にジャンプができなくてもジャンプする気マンマンで、何回も挑戦しようとしたり助走をつけてジャンプしようとする。
その様子を見て、何か猫の自信につながるようなサポートができればと思い、抱きかかえていつも上っている高い所に乗せてあげたのですが、自分で飛び降りて着地はドンっ!と力強く後ろ足で着地していました。
痛がる様子もない、普通に歩く・ダッシュする・力強く着地する、これができるならやはり気持ちの問題なのだろうと思いました。
私は基本、伝わる伝わらないは別としても、猫には目を見て出来るだけ優しい口調を意識して、言葉で気持ちを伝えたり説明をしたりしています。
今回はまず、大好きな窓際にまたジャンプで飛び乗れるように、飼い猫が見ている前で窓の外を確認して
大丈夫!外にあの猫ちゃんいないよ!
思い切りジャンプしても大丈夫だよ!こっちにおいで!
と言いながらいつも飛び乗っている窓際に誘導し、意味があるのかはわかりませんが、ジャンプに失敗しても残念な空気感は出さずに明るく励ましました。
ダンボールで窓際に足場も作り、さらにはジャンプの感覚を思い出してもらうために、片方の手は猫の脇の下に入れ、もう片方の手は後ろ足とお尻を抱えて
せ〜の!ジャ〜ンプ!
と言いながら、いつもの窓際に私の力で乗せてあげました。
結局、ジャンプできなくなってから28時間後には元に戻りましたが、それまでの時間がすごく長くて不安で悲しくもありました。
猫は自由気ままだとか、わがままだとか、犬に比べて忠誠心がないと言う人も私の周りにはいますが、人が寄り添えば猫だって寄り添ってくれます。
言葉が通じなくても気持ちで理解してくれます。私はそう信じています。
だから…命を命と思われていない猫たちがたくさんいる世の中の現状に悲しくなります。
我が家の猫も人の手で捨てられ、処分されそうになっていた猫で私は人の手で幸せを教えたいと思い、引き取りました。
どうか、1匹でも多くの命が救われますように。猫にはちゃんと人の心が伝わるし、猫は人の心を理解しています。
猫の高齢期を支えるためにできる事を考える
高齢期を迎えた飼い猫のため、いろいろ準備をしておきたいと思い、エサをシニア用のものにしたりペット保険に加入したり、準備出来ることはしてきたつもりです。
最期の時まで安心して過ごしてもらえるように、猫がお気に入りの毛布やおもちゃなどはボロボロになっても捨てたりせず、手洗いして残しています。
これから先、猫が亡くなってしまった時の事を考えると失う怖さもあるのですが、引き取りを決めた時に最期まで看取る覚悟で引き取ったので、腹をくくっているつもりです。
特別な事をしてあげているつもりはないのですが、いつも根本には猫が亡くなる時に少しでも幸せだった事を思い返して天国に行けるようにという思いを持っています。
それが1つの命に対しての私の責任だと思うので、これからも猫と一緒に年を重ねていきます。
ペット保険を検討中の方へ
飼い猫が6歳になる時にペット保険(掛け金1,500円くらいのお得なものですが…)に加入したのですが、私は保障内容は当たり障りがないもので金額がお得なものを探して選び、加入しました。
今回、猫がジャンプできなくなってから初めて、なんとなく加入していたペット保険について深く考えてみたのですが
こんな時、LINE感覚で写真や動画を専門家の方に見てもらって気軽に相談ができたら、気持ちが楽になるのにな…。
と強く思ったんです。
私が加入していたペット保険には、残念ながらそのようなサービスはなかったのですが、改めて調べてみるとアニコム損保さんのペット保険にLINEで相談できるサービスがある事を知りました。
(2018年6月12日から)
しかも、アニコムには100人の獣医師、しつけトレーナー、動物看護師が在籍していて「こんな様子です」と写真や動画を送って、気軽に相談できるそうで。
今回、我が家の場合も「こんな感じでジャンプができません」ってLINEで相談して専門家の方にアドバイスを頂けていたら嬉しかったなぁと思いました。
同じように、アイペットさんでもLINE相談を2018年10月16日から行っているようなのですが、このサービスが欲しいと感じる今、ペット保険を見直す時期なのかなと感じました。
突然ジャンプができなくなった我が家の猫は結局、デリケートなハートが原因だったと思うのですが、7歳という年齢なだけに、これを何かしらの前兆とも捉えなくてはいけません。
日本ではまだまだペット保険の加入率が低いようなのですが、私も最近まで大きな病気をした事がないペットに対して保険をかける必要があるのか?と思い、ペット保険に加入していませんでした。
加入した後、まだ一度も保険を利用した事がないので
本当にいざという時に役立つのだろうか?
本当に選んだ保険は正しかったのだろうか?
といまだに思ってしまいます。
ペット保険も人の保険と同じで、保険会社によって加入できる年齢や、保険を利用開始できる期限なども決まっているので、もしペット保険を検討されている方がいたら
入りたいと思える保険があったのに、申し込みが遅れて入れなかった…
という事だけはないようにして欲しいなと思います。
ちなみに私が加入したペット保険は、8歳11ヶ月まで加入できるもので、結構ギリギリでした。
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