我が家には、今6歳8ヶ月のキジトラ猫(名前はターボ)がいます。
まもなく7歳となると、人間の年齢でだいたい44歳。
人間の44歳といえば、まだまだ若い年代だと思うのですが、猫の場合は「高齢期」に入るようです。
もうすぐ高齢期だというのに、高い所を見ればすぐに飛び乗り、転がるものを見ればダッシュで追いかけ、よく食べよく寝る猫なので、「老い」はまだ先の事だと思っていたのですが…
突然、ジャンプができなくなりました。
いつもは、勢いよく後ろ足を蹴ってジャンプしていたのに、なんだか力無くホワッとした低いジャンプをしたり、ジャンプする事を躊躇したり。
初めて猫のそんな様子を見たので、一体何が起きているのだろうと不安になり、もし大きな病気だったらどうしよう…そう考えたら悲しくなりました。
突然、ジャンプできなくなった時に考えられる病気
突然ジャンプができなくなった猫の様子を見て、
・前の日に腰が痛くなるような抱き方をしていなかったかな?
・最近、異変はあったかな?
・やっぱりもうすぐ高齢だから?
いろいろ考えました。
すぐ病院に連れて行く事も考えたのですが、病院に連れて行かれる事自体が、猫にとってはものすごくストレスになる事があるようで、うちの猫がまさにそれなんです。
(以前、病院を怖がってしばらく腰を抜かしたようになってしまった)
今の状態でさらにストレスを与えては可哀想だなと思い、まずは病院に連れて行く必要があるのかどうかを、以前、お世話になった事のある動物病院に電話で確認してみました。
その時、動物病院側から聞かれたのが
・食欲と元気はあるか?
・ケガはしていないか?
・寝ている時間が長くないか?
・足を触ると痛そうにしたり嫌がったりしないか?
・歩き方におかしいところはないか?
・ウンチとオシッコに変化はないか?
・肥満ではないか?
・年齢は?
以上の事だったのですが、年齢を聞かれた時に間もなく高齢期に入る事を伝えると、「足腰の筋力低下」も否定はできないと言われました。
ただ、ジャンプができなくなった事以外は、本当にいつもと何も変わりがなく、何の前触れもなかったんです。
猫が肥満ぎみになると、体が重くてジャンプができなくなる事もあるようですが、我が家の猫は体が大きな割に体重は3.4kgとスリムな方なので、肥満には当てはまらないだろうと思いました。
結局、後ろ足を引きずったりすることもなく、元気も食欲もあるのであれば、すぐにどうにかなる病気ではなさそうだけれど、
電話だけではちゃんとした状態が確認できないので、念のため病院で見せてと言われました。
猫がジャンプできなくなった時、考えたくはありませんが、大変な病気を患っている事もあるようです。
例えば
・関節炎
・貧血
・脳の疾患
・糖尿病
・癌
など、中には家で様子見なんてしている場合ではない、危険な病気が潜んでいる事もあると…。
動物病院の受付けの方にいろいろ話しを伺って、そのまま病院の予約をして電話を切ろうとした時、
「あっ…猫ちゃん最近ジャンプに失敗しちゃった事とかはないですよね…?」
と電話口で言われ、前の日の事を急いで思い出してみました。
最後にジャンプできているのを見たのが前の日の夜10時半。ジャンプができなくなってると気がついたのが翌朝の6時。その間なにかあったかな…
思い返して気づいたのですが、早朝3半にジャンプの失敗、ありました。
猫の「気持ちの問題」でジャンプができなくなることも
早朝3時過ぎ、我が家の猫が高さ1mほどの窓際で窓の外を見ていた時、近所の人が飼っている猫が外で鳴いていました。
(私はこれで目を覚ました)
その猫ちゃんは体格がいい上に、なかなか強気なところもあって、大きな声で鳴きながら窓ごしにいる我が家の猫を目がけて何回もジャンプし、窓にへばりつこうとしていたんです。
我が家の猫もビックリしながらもその猫が気になるようで、窓際から降りてはまた飛び乗って外にいる猫を見て…を繰り返し。
何回かこれを繰り返した時、窓の外からすごい勢いで体当たりジャンプをしてきた猫と、我が家の猫が窓ごしに飛び乗るタイミングが一緒になり。
驚いた我が家の猫が、両前足だけでぶら下がり、後ろ足をバタバタしてもがいた結果、窓からずり落ちてしまったんです。
(ずり落ち方が漫画のようでした)
抱き抱えても痛がる様子もなく、ケガをしているわけでもなく、その後も普通に歩いたり走ったりしていたので安心していたのですが、問題は「気持ち」の方だったようです。
ジャンプに失敗した事がトラウマになって、思い切りジャンプできなくなったり、ジャンプする事に対して臆病になってしまう猫もいるのだとか。
今まで完璧なジャンプをしてきたのに、初めてジャンプに失敗した事に対してのトラウマ…
またジャンプに失敗したらどうしよう、また窓に飛びつかれたらどうしようと、臆病になった…
プライドの高いツンデレ猫なので、なんだかジャンプできなくなった理由が「猫の気持ち」にあるような気がして、
その事を電話口で伝えたところ、それなら猫の様子が落ち着くまで少し様子を見ても良いかもしれないと。
もし気持ちやトラウマが原因で、ジャンプできなくなったのだとしたら可哀想だなと思い、自分なりのサポート方法を考えて実行してみました。
そのサポートが功を奏したのかはわかりませんが、ジャンプができなくなってから28時間後に復活しました。
猫の気持ちに人間が寄り添う事でサポートできることもある
高さ1m程の所にある窓、高さ150cmのキャットタワー、冷蔵庫の上、洗濯機の上、食器棚の上、いつも余裕でジャンプし飛び乗っていたのに、それができない。
でも、実際に高い所にジャンプができなくてもジャンプする気マンマンで、何回も挑戦したり、助走をつけてジャンプしようとしていて。
その様子を見て、何か猫の自信につながるようなサポートができればと思い、抱きかかえていつも上っている高い所に乗せてあげたのですが、
自分で飛び降りて、着地はドンっ!と力強く後ろ足で着地していました。
痛がる様子もないし、普通に歩く・ダッシュする・力強く着地する、これができるならやはり気持ちの問題なんだろうと。
私は基本、伝わる伝わらないは別としても、猫には目を見て出来るだけ優しい口調を意識して、言葉で気持ちを伝えたり、説明をしたりしています。
今回はまず、大好きな窓際にまたジャンプで飛び乗れるように、飼い猫が見ている前で窓の外を確認して
「よし!大丈夫!外にあの猫ちゃんいないよ!思い切りジャンプしても大丈夫だよ!」
と言いながら、いつも飛び乗る場所に誘導しました。
ジャンプを失敗しても、残念な空気感は出さずに「惜しい!もう少しだったね!」と明るく励ます。
ダンボールで足場も作り、さらには猫にとって余計なお世話だとは思ったのですが、ジャンプの感覚を思い出してもらうために、
片方の手は猫の脇の下に入れ、もう片方の手は後ろ足とお尻を抱えて、「せ〜の!ジャ〜ンプ!」と言いながら、いつもの窓際に私の力で上らせました。
(我が家の猫はどこも痛がる様子がなかったので、このような方法をとりましたが、どこか痛がる素振りをしている猫ちゃんの場合は、真似しないでくださいね。)
これを繰り返していくうちに、ジャンプ成功の確率が高まっていき、ついには以前のように華麗なジャンプができるようになりました。
ジャンプできなくなってから、28時間後には元に戻りましたが、それまでの時間がすごく長くて不安で悲しくもありました。
猫は自由気ままだとか、わがままだとか、犬に比べて忠誠心がないと言う人も私の周りにはいますが、人が寄り添えば猫だって寄り添ってくれます。
言葉が通じなくても気持ちで理解してくれます。
私はそう信じています。
だから…命を命と思われていない猫たちがたくさんいる世の中の現状に悲しくなります。
我が家の猫も人の手で捨てられ、処分されそうになっていた猫で、私は人の手で幸せを教えたいと思い、引き取りました。
どうか、1匹でも多くの命が救われますように…。
猫の高齢期を支えるためにできる事を考える
もうすぐ高齢期に突入する猫のために、いろいろ準備をしておこうと思い、エサをシニア用のものにしたり、ペット保険に加入したり、準備出来ることはしてきたつもりです。
最期の時まで安心して過ごしてもらえるように、猫がお気に入りの毛布やおもちゃなどは、ボロボロになっても捨てたりせず、手洗いして残しています。
これから先、猫が亡くなってしまった時の事を考えると、怖さもあるのですが引き取りを決めた時に、最期まで看取る覚悟で引き取ったので、腹をくくっているつもりです。
特別な事をしてあげているつもりはないのですがいつも根本には、猫が亡くなる時に少しでも幸せだった事を思い返して、天国に行けるようにという思いを持って。
それが1つの命に対しての私の責任だと思うので、これからも猫と一緒に年を重ねていきます。
ペット保険を検討中の方へ
飼い猫が6歳になる時にペット保険(掛け金1,000円くらいのお得なものですが…)に加入したのですが、私は保障内容は当たり障りがないもので金額がお得なものを探して選び、加入しました。
今回、猫がジャンプできなくなって病院に連れて行こうと思った時、加入している保険について改めて考えてみたのですが、こんな時、LINE感覚で写真や動画を専門家の方に見てもらって気軽に相談ができたら、気持ちが楽になるのにな…と思ったんです。
私が加入したペット保険には残念ながらそんなサービスはなかったのですが、改めて調べてみたらアニコム損保さんのペット保険にLINEで相談できるサービスがある事を知りました。
(2018年6月12日から)
しかも、アニコムには100人の獣医師、しつけトレーナー、動物看護師が在籍していて「こんな様子です」と写真や動画を送って、気軽に相談できるそうで。
今回、我が家の場合も「こんな感じでジャンプができません」ってLINEで相談して専門家の方にアドバイスを頂けていたら嬉しかったなぁと思いました。
同じように、アイペットさんでもLINE相談を2018年10月16日から行っているようなのですが、このサービスが欲しいと感じる今、ペット保険を見直す時期なのかなと。
突然ジャンプができなくなった我が家の猫は、結局、デリケートなハートが原因だったと思うのですが、間もなく7歳という年齢なだけに、これを何かしらの前兆とも捉えなくてはいけないとも思いました。
日本ではまだまだペット保険の加入率が低いようで、私も最近まで、大きな病気をした事がないペットに対して、保険をかける必要があるのか?と思って、ほんとに最近までペット保険に加入していませんでした。
しかも、加入してからまだ一度も保険を利用した事がないので、本当にいざという時に役立つのだろうか?本当に選んだ保険は正しかったのだろうか?と、未だに思っています。
ペット保険も人間の保険と同じで、保険会社によって加入できる年齢や、保険を利用開始できる期限なども決まっているので、もしペット保険を検討されている方がいたら、
「入りたいと思える保険があったのに、申し込みが遅れて入れなかった」
という事だけはないようにして欲しいなと思います。
(ちなみに私が加入したペット保険は、8歳11ヶ月まで加入できるもので、結構ギリギリでした。)
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